INAジェルネイル検定の試験内容と合格対策・ポイント

INAジェルネイル検定はジェルネイルの正しい知識と技術を問われる検定試験です。
JNAジェルネイル検定やJNECネイリスト検定の受験とともに受けておきたい
検定試験のひとつです。

今回は、INAジェルネイル検定の詳しい試験内容と合格ポイントをご紹介いたします。

INAジェルネイル検定とは

INAネイリストスペシャリスト検定

画像引用:公式サイト

INAジェルネイル検定とは、I-NAIL-Aが主催する、ジェルネイルの知識と技術を問う検定試験です。
サロンワークに役立つ技術を持っていると証明できる検定試験です。

INAジェルネイル検定の詳細

各級の試験内容

INAジェルネイル検定には、3級、2級、1級の3つの級があります。

3級…ネイルケア、プレパレーション、コーティング、マット赤カラーコーティング(80点以上で合格)
2級…ネイルケア、プレパレーション、チップオーバーレイ、パールホワイトカラーコーティング(80点以上で合格)
1級…ネイルケア、プレパレーション、スカルプチュア、フレンチカラーコーティング(80点以上で合格)

3級は学科試験と実技試験、2級と1級は実技試験のみ合格で認定となります。

受験資格

INAジェルネイル検定は、INAネイリストスペシャリスト検定とは異なり、飛び級はできません。

3級…義務教育終了者
2級…INAジェルネイル検定3級合格者
1級…INAジェルネイル検定2級合格者

試験内容

学科試験

◆学科試験(30分)

全50問マークシート形式
40問以上正解で合格
【ネイル衛生学・人体のしくみ・ネイルとその異常・マニキュアリストの化学・ネイル概論・ネイルの技術】

◆実技試験

【3級】

  • ネイルケア(事前に済ます)
  • テーブルセッティング・モデルチェック(10分)
  • プレパレーション(15分)→審査
  • アプリケーション(45分)→審査
    【右手5本クリアコーティング・左手5本マット赤カラーコーティング】

【2級】

  • ネイルケア(事前に済ます)
  • テーブルセッティング・モデルチェック(10分)
  • プレパレーション(10分)→審査
  • アプリケーション①(20分)→審査
    【チップオーバーレイ 2本】
  • アプリケーション②(45分)→審査
    【パールホワイトカラーコーティング10本】

【1級】

  • ネイルケア(事前に済ます)
  • テーブルセッティング・モデルチェック(10分)
  • プレパレーション(10分)→審査
  • アプリケーション①(20分)→審査
    【スカルプチュア 2本】
  • アプリケーション②(45分)→審査
    【フレンチネイルカラーコーティング10本】

受験開催日

年4回

受験料

各級10,000円(税別)
※3級のみ学科と実技どちらか一方を受験する場合は7,000円(税別)

INAジェルネイル検定合格のポイント

INAジェルネイル検定の試験内容と合格対策・ポイント

学科試験のポイント

学科試験は3級のみです。
公式テキストブックとして販売されている、「ネイル・プロフェッショナル」「ネイル・プロフェッショナル ジェルネイル編」「検定試験対応例題集」で対策しましょう。

カラーコーティングのポイント

ベースとトップは1度塗り、カラーは2度塗りをしましょう。
カラーコーティング中はエメリーボードやバッファー類は使用できません。

皮膚やキューティクルにジェルが付いていると減点となります。
硬化前にしっかり確認して拭き取りましょう。

エッジも忘れずに塗布します。
しかし、爪の裏にジェルが流れていると減点となります。硬化前に爪の裏に流れてしまったジェルも拭き取りましょう。

ダストや気泡がはいっておらず、表面が滑らかで光沢がある仕上がりであるかがポイントです。

チップオーバーレイのポイント

ネイルチップは地爪とサイズ、形が合うように調整しましょう。滑らかに削り、バリなどが残らないように処理します。
隙間が空いたり、気泡やダストがはいらないように注意します。

チップと地爪には段差がないようにブレンディングします。
この時、地爪を削りすぎてしまっている場合、減点対象となります。

ジェルスカルプのポイント

ストレスポイントをしっかり覆い、ハイポイントを作って美しいフォルムに仕上げましょう。
10本の爪の長さ、形、厚みなどを統一します。
フリーエッジの長さには規定があり、3mm以上10mm以下なので、地爪に合わせて長さを調整しましょう。
削りすぎてしまうとすべての長さ調整がやり直しになってしまうので、慎重にファイリングしていきましょう。

フレンチカラーリングのポイント

フレンチラインの深さは、モデルの爪の深さにあわせましょう。
1:3~1:4のバランスで10本すべて均一に仕上げます。

スマイルラインがにじんだりしないよう、固めのカラージェルがおすすめですが、ハケ跡がつきやすくなるので、セルフレベリングを活用して、滑らかな表面に仕上げましょう。

INAジェルネイル検定の減点・失格対象

INAジェルネイル検定の試験内容と合格対策・ポイント

検定試験全般に関する減点・失格事項

失格項目

  • 受験者、モデルが遅刻した場合
  • 受験票を忘れ、受付時間内に本人確認ができない場合
  • 試験終了後に技術を行った場合

減点項目

  • 受験票を忘れた場合(本人確認ができれば受験可能ですが減点です)
  • 検定試験中に携帯電話などの音が鳴った場合(マナーモードも含む)

受験者・モデルに関する減点・失格事項

失格項目

  • 施術を行えないような疾患が手指、爪にある場合

減点項目

  • 衛生上好ましくない皮膚への装飾がある場合
    (刺青、タトゥー、ボディーアートなどが肘から指先までに露出している)
  • 肘から指先までに装飾品を着用している場合
    (時計、アクセサリーなど)
  • 受験者が技術にふさわしくないと思われる服装の場合
    (白衣着用が望ましい)
  • モデルの爪が適切のネイルケアが施されていない
  • モデルの爪が極端に薄い等ジェルネイルに不適切な場合

衛生に関する減点・失格事項

減点項目

  • 器具、材料を落とした後、適切に消毒しなかった場合
  • 出血が生じた後、適切に処置しなかった場合
  • 自分の手指や爪でジェルを拭き取るなど、衛生的でない行為をした場合

用具・用材に関する減点・失格事項

失格項目

  • 指定商品(ジェル・ライト)を使用していない場合
  • 容器を移し替えている場合
  • ミキシングジェルを使用した場合

減点項目

  • ジェルに温度調節をした場合
  • 容器が衛生的でない場合
  • 使用する器具、用材にラベルが貼り付けされていない場合
  • セッティングされている用具、用材が衛生的に管理・使用されていない場合

まとめ

いかがでしたか?
INAジェルネイル検定は、JNAジェルネイル検定などとは内容が似ているようで異なる箇所も非常に多くあります。
しっかり試験要項で確認をして、間違いのないようにしましょう。

情報が少ないINAジェルネイル検定ですが、技術に関する仕上がりの採点基準などはJNAジェルネイル検定やJNECネイリスト検定とも共通になります。
JNAジェルネイル検定の練習動画なども参考にしながら練習を重ねましょう!