身体には色んなツボがありますが、意外と知られていないのが爪のツボ。
爪のツボは主に自律神経のバランスを整える効果が期待でき、その働きは頭痛・腰痛・めまい・生理痛・アトピー性皮膚炎・ぜんそくなど指によって様々。
道具も必要なく、会社でも家でもどこでも手軽にできるので、知っておくととても便利です。
ここでは爪のマッサージ「爪もみ」のやり方についてご紹介します。
この記事の目次
爪のマッサージ「爪もみ」の効果とは
今や「ストレス社会」が当たり前に言われる世の中ですが、事実私たち現代人の肉体的・精神的な悩みの多くは「ストレス」がかなり関係しているようです。
そのストレスを語る上で欠かせないのが、自律神経。
自律神経というのは内臓・血管などあらゆる機能をコントロールし、私たちが意識せずとも働いてくれる、生きる上でなくてはならない神経です。
その自律神経には2つの種類があります。
①交感神経
緊張や興奮などストレス時に活発になる神経
②副交感神経
寝ている時やリラックスしている時に活発になる神経
この2つのバランスが私たちの身体と心に影響してきます。
交感神経が活発(優位)になると血管が収縮されて、全身に酸素や栄養素が届きにくくなるので、なんらかの肉体的な不調が出やすくなったり、イライラや不安など精神的にも不安定になりやすくなります。
これが「気が張っている」「ストレスを溜め込んでいる」私たち現代人に多いということは…なんとなくわかりますよね。
一方で副交感神経が活発(優位)になれば、全身に酸素や栄養素が届きやすくなるので、体の不調が改善されたり心も穏やかになったりします。
つまり、私たちはこの交感神経よりももう一方の副交感神経を優位にさせることで、体と心の健康を守ることができるのです。
そこで役立つのが今回のメインテーマである爪のマッサージ「爪もみ」。
道具も一切必要なし、どこでも手軽にできる「爪もみ」は忙しい現代人にとって最適なマッサージといえるでしょう。
【指別】爪もみの効果
実は、指によって期待できる効果が異なります。
それぞれ解説していきますね。
・親指
器官:呼吸器(肺)
期待できる効果:咳・ぜんそく・ドライマウス・アトピー性皮膚炎・円形脱毛症・ガンなど
・人差し指
器官:消化器(胃や腸など)
期待できる効果:胃弱・胃・十二指腸潰瘍・潰瘍性大腸炎・クローン病など
・中指
器官:耳
期待できる効果:耳鳴り・難聴など
・小指
器官:循環器(心臓・腎臓)
期待できる効果:肩こり・頭痛・腰痛・動悸・手足のしびれ・不眠・頻尿・高血圧・糖尿病・肥満・ヘルニア・腎臓病・肝炎・痛風・生理痛・子宮系の病気・更年期障害・自律神経失調症・メニエール病・脳梗塞・うつ状態・パーキンソン病など
薬指は逆効果なので注意!
薬指以外の4本の指は副交感神経に働きかけるツボですが、薬指だけは交感神経に働きかけるので注意してください。
リラックスしたいのに押してしまうと効果がないどころか、むしろ逆効果なってしまいます。
ですので「だるい」「眠い」と感じた時に押すのがいいとされています。
その他にも低血糖や軽いうつ症状がある人に適しています。
爪のマッサージ「爪もみ」のやり方
では実際にやってみましょう!
やり方はとてもシンプルで簡単です。
薬指以外の爪の生え際を反対の手の親指と人差し指で挟むように押します。
押す場所は大体でいいです。
強さは痛気持ちいぐらい。
1箇所10秒間、同じ力でも加え続けてもいいですし、少し動きをつけてグリグリ押しても構いません。
また「肩こりがひどいから小指だけ」と狙ってする必要はありません。
できれば全身の血液の流れを良くしたいので、薬指以外の8本全てやるよう癖づけておきましょう。
ですので時間的には10秒×8本=2分もかからないですね。
これを1日2〜3回行うのが理想です。
それ以上行うと調子が良くなるどころかかえって指を痛めてしまうこともあるかもしれません。
なんでもやりすぎには注意しましょう。
爪のマッサージ「爪もみ」は足でも◎
また足の爪もみもおすすめです。
特に下半身に悩みがある方は手と足と両方やるとWで効果が期待できます。
また足は老廃物がたまって冷えを招きやすいので、冷え性に悩んでいる人や冷えによって寝つきが悪いという人には特におすすめです。
足の場合も薬指は避けてくださいね。
爪のマッサージ「爪もみ」で日々の疲れを吹き飛ばそう
症状が出てから・病気になってからというよりも、日常的に「疲れたな」「イライラしやすいな」と少しでも感じたら爪もみをするようにするといいですね。
簡単なのでできれば毎日してもらいたいくらいです。
またパートナーや家族、友人、ネイリストさんならお客様など、誰かに教えてあげたりやってあげるときっと喜ばれると思います。
ぜひ日々の生活に取り入れてみてくださいね!