ネイリスト検定1級課題「スカルプチュア」のやり方と合格ポイント

ネイリスト検定1級はプロフェッショナルな技術を求められる検定試験です。
その中でも、スカルプチュアは時間がかかる技術なうえ、片手5本に施さなければならないため、非常に難しい課題ともいえます。

そこで今回は、ネイリスト検定1級の課題「スカルプチュア」のやり方と合格ポイントについてご紹介いたします。

ネイリスト検定1級課題「スカルプチュア」で使う道具

ネイリスト検定1級課題「スカルプチュア」のやり方と合格ポイント

制限時間内に美しく仕上げるためには、やはり使いやすく美しく仕上げられる“道具”が必要です。

小さな筆は、ミクスチュアを少ししか取れず、スカルプチュアを作り上げるまでに時間がかかってしまいます。
大き目のボールを作れるよう、大き目の筆を使うのがおすすめです。

しっかりとした長さとしなやかなコシのある筆だと、指の大きさに合わせてミクスチュアをとりやすくなります。

本番中に筆が固まってしまったとき用に、予備の筆も用意しておきましょう。

ダッペンディッシュ

ネイリスト検定1級では7本のイクステンションを作成しますので、リキッドがかなり汚れます。
汚れがすぐわかるように、黒色のダッペンディッシュを使うのがおすすめです。

また、しっかりと筆をしごいても倒れないような適度な大きさと重さ、安定感があるものを選びましょう。

筆が汚れやすい!という方は、ミクスチュアを取るようのダッペンディッシュと筆を洗う用のダッペンディッシュと2つ用意しておくとスムーズに施術できます。

フォーム

フォームは事前にカットしておくことが可能なので、モデルのイエローラインにあわせて前もってカットしておきましょう。
指にはめてみる→カットする…を繰り返して、ぴったり装着できるように微調整します。

使用するフォームは、施術中に外れてしまうことの内容に「接着力が高いフォーム」、そして、曲がりづらい「ハリがあるフォーム」がよいでしょう。
黒いフォームは、スクエアのコーナーなどがはっきり見えるのでおすすめです。

一本の指に対して2~3枚ずつ用意しておくと安心です。

ネイリスト検定1級課題「スカルプチュア」やり方と合格ポイント

ネイリスト検定1級課題「スカルプチュア」のやり方と合格ポイント

フォームの装着は指からまっすぐ

フォームは爪に合わせてではなく、指からまっすぐに装着するようにしましょう。
爪に合わせてしまうと、スカルプチュアの部分が反ったり、下がったりしてしまいます。

先端→全体へピンチング

一気に中心にピンチをいれてしまうと凹みができてしまう場合があります。
先端から順にピンチをいれていくとへこまずにきれいにピンチングすることができます。

アクリルパウダーは気温や湿度によって硬化速度が変わるため、当日の試験会場でやってみたらいつもより硬化が早くてピンチがはいらなかった!逆にちっとも硬化しない!なんてトラブルが起きることがあります。
試験会場で試験前にアクリルの硬化速度を確認できるのが一番ですが、確認ができなかった場合は、いつも以上に注意しながら施術し、硬化が早い場合は手早く…など、その時の状態に合わせて臨機応変に対応しましょう。

先太りに注意

ネイリスト検定1級のスカルプチュアのCカーブは20~30%。
やや浅めのCカーブですが、そのせいでピンチング不足とり、先太りな形になってしまう場合があります。
アプリケーションの時点で仕上がりのCカーブにするのではなく、最終的な仕上がりでCカーブが20~30%になるように調節しましょう。

スカルプチュアすべてのCカーブはそろえるようにします。

ファイリング

表面全体を180Gのウォッシャブルファイルでファイリングして整えます。
5本すべての指のハイポイントの位置がそろうように、慎重に調整していきましょう。

焦ってファイリングすると、削りすぎてしまったり、皮膚を傷つけてしまったりするので、焦らずいつも通りにファイリングしていきましょう。
キューティクル周りのファイリングは、スキンダウンをしながら安全に行います。

表面が気ずれたら、スクエアオフの形に整えます。

表面、アウトライン、すべてが整ったら磨き上げます。
100G→180G→220G→280Gとグリット数を上げていくと美しく輝きます。
時間を見ながら、使うバッファーも変更しましょう。
磨き上げの時間がないときは、180G→280Gでシャイナーで磨き上げてしまってもかまいません。

形・長さ・カーブをすべてそろえる

スカルプチュアの形は、正面、横から確認するようにしましょう。
チップオーバーレイを含む7本の指の形・長さ・カーブがそろっていることが合格ポイントです。

1本の指を100点満点で仕上げるより、80点の仕上がりで7本のイクステンションがそろっている方が重要です。

不合格者の中には、チップオーバーレイとスカルプチュアの厚みやCカーブがそろっていない方も多いです。
スカルプチュアだけでなく、チップオーバーレイとの統一性も意識しましょう。

モデルの仕込み

モデルのキューティクルが厚く固まってしまっていると、フォームの装着がしづらかったり、ハーフチップがうまくはまらなくなってしまいます。
また、ルースキューティクルが多い場合も、アプリケーションの際にミクスチュアが皮膚に流れ、見た目も悪くなってしまいます。

3級、2級同様、ネイリスト検定1級でも定期的なネイルケアを行って、フォームやチップがスムーズに、正しく装着できるように仕込んでおきましょう。

ネイリスト検定1級課題「スカルプチュア」練習参考動画

まとめ

いかがでしたか?

ネイリスト検定1級のスカルプチュアは、ミクスチュアでスカルプチュアを作成し、ピンチングをして、ファイリングして、磨き上げて…と工程も多く、かなり時間をとる課題です。
ひとつひとつの工程をいかにスムーズにこなせるか、そしていかにすべての指をバランスよく揃えて仕上げられるかがポイントです。

練習を重ねて、ネイリスト検定1級突破を目指しましょう!