LEDライト・UVライトに手を入れると爪がモーレツに熱い!!
これの熱さが嫌で、ジェルネイルを続けようか悩んでいる人も多いのでは?
私も一時期は本当に辛くて悩みましたが、原因を知り適切な対策を取ったことで、今では楽しくジェルネイルを続けられています!
実はこの熱さ……意外と簡単に防げるものなんです♪
その方法をご紹介しますね!
この記事の目次
ジェルネイルのライトが熱い!硬化熱の原因5つ
まず、なぜライトに入れると熱く感じてしまうのか…考えられる原因を5つにまとめてみました。
1.地爪が薄いから
ネイリストさんからもよく聞く話ですが、大抵熱さを感じやすい人というのは地爪が薄い傾向にあります。
生まれつき地爪が薄い人、美容師さん・主婦など日々地爪にダメージを与えてしまっている人、正しいジェルネイルを続けられていない人…などですね。
こうした地爪が薄い人というのは、ジェルを硬化させる際に起きている「ジェルの化学反応」をダイレクトに感じてしまうため、「熱い!」「痛い!」と感じてしまうんです…
硬化熱の正体はジェルの性質にあり!
「ジェルの化学反応?」と疑問に思われた方も多いと思うので、解説すると…
そもそもジェルというのは合成樹脂、いわゆるプラスチックです。
そのプラスチックを爪の上で固めるのにライトが使われているわけであって、マニキュアのように単に塗って〜乾かして〜というような簡易的なものではないことはわかりますよね。
ジェルはそうした“化学的な性質を活かしたおしゃれ”なんです。
さらに専門的な話をすると、ジェルというのは主に
- メタクリル酸エステルモノマー
- アクリル酸オリゴマー
- 光重合開始剤(フォトイニシエーター)
という成分でできていて、この中の光重合開始剤がその名の通りライトの光を吸収すると「硬化開始!」と他成分たちに指令を出します。
すると、成分たちは一定箇所にぎゅーっと集まるのですが、その時に起こるエネルギーというのが【硬化熱】なんです。
2.ジェルが適量ではない(塗り方が悪い)から
セルフネイラーや技術力のないネイリストに多いのが、ぼってり塗り。
ジェルの基礎的な知識がなかったり、何度も硬化させるのはめんどくさいから…という時短目当てでしてしまうことがあるようですが、ジェルの塗布量が多いとその分分子量=エネルギーも多くなり硬化熱が発生しやすいです。
またぽってり塗りは、ネイルが長持ちしにくくなる塗り方でもあるので、いいことは一つもありません。
また指(皮膚)にジェルが付いたままライトに当ててしまうと、直に熱を感じて火傷を負ってしまうこともあります。
安全にジェルネイルを楽しむのに技術力は欠かせません!
3.ハードジェルを使っているから
そしてハードジェルを使っていることも硬化熱を感じやすくさせる原因の一つ。
ハードジェルはソフトジェルよりも分子量が多く、その分エネルギーが発生されやすいからです。
強度を上げるためや長さだしをするためにハードジェルを使っている方もいますが、もし「絶対ハードジェルじゃなきゃ嫌!」ということであれば、塗り方やライトの当て方に注意すると良いでしょう。
私もトップコートだけハードジェルを使っていますが、塗りすぎるととんでもなく熱いので薄く塗るよう心がけています。
4.ノンワイプのジェルを使っているから
また未硬化ジェルを拭き取る必要がないノンワイプジェルも、未硬化ジェルを残さないようハイパワーで固まるので、その分熱くなりやすいです。
薄い爪で普通の(拭き取りありの)ジェルでも「熱い!」ということであれば、ノンワイプジェルはとてもじゃないけど耐えられません…。
5.LEDライトを使っているから
UVライトに比べLEDライトは高速でジェルを固めることができますよね?
例えるならLEDライトは圧力鍋でUVライトは普通のお鍋みたいなもの。
LED圧力鍋はUVお鍋に比べ早く調理できるけど、お鍋の中は大気圧以上の圧力!
高エネルギーがかかっている…つまり早ければ早いほど熱を生み出しやすい=熱い…というわけですね。
ジェルネイルのライトでやけどをすることはあるの?
ジェルネイルの硬化熱は、まるでやけどをしたときのように熱くなるので、実際にやけどをしてしまうのではないかと心配になりますよね。
ジェルの量やライトのワット数によっては、かなりの硬化熱を発し、やけどをしてしまう可能性もゼロとは言い切れません。
また、爪よりも柔らかい皮膚にジェルが付いた状態でライトを当ててしまうと、やけどをしたときのように赤く腫れてしまうこともあります。
ジェルネイルをしていて熱いと感じたときには、熱いのは短時間だから…と我慢せず、できるだけ早く対処をして皮膚がやけど状態にならないようにしましょう。
ジェルネイルのライトが熱いと感じた時の対策とは
ではいざ「熱い!」「痛い!」と感じた時にどのように対処すればよいのでしょうか?
我慢せずにライトから手を抜く
「熱い!」と感じたら、無理をせず手を抜きましょう。
「ネイルサロンだとなかなか言い出せない…」という方もいますが、ネイリストからするとまずお客さんに不快な思いをさせたくないですし、熱く感じる人というのはそこまで珍しいことではないので、遠慮なく抜いて大丈夫ですよ。
何度かに分けて硬化する
ライトから手を抜いて10秒も経てば熱さはおさまってくるはずです。
そうしたら再びライトに手を入れましょう。
最初は怖いかもしれませんが、「熱くなってきたら出す、熱さがおさまってきたら入れる」2・3度繰り返すと徐々にジェルが固まるので、熱さを感じなくなってきます。
ネイルサロンで硬化熱が熱いときは…?
セルフジェルネイルなら自分で対策することができますが、ネイルサロンですと自分勝手に対策することはできませんよね。
ネイルサロンでジェルネイルを施術してもらっている時に硬化熱が熱いと感じたら、我慢しないですぐにネイリストに伝えるようにしましょう。
ネイリストはジェルネイルによって硬化熱が発生してしまうことを知っていますし、正しい対処法も知っていますので、異常を感じたらすぐに伝えて施術方法を工夫してもらいましょう!
ジェルネイルの硬化熱を防げる!?おすすめ対策3つ
さいごに、セルフネイラー・ネイルサロン常連さん必読!おすすめの熱さ対策をご紹介します!
硬化熱は案外簡単に?防げるものなんですよ!
1.ソフトジェルに変える【セルフネイラー・サロン常連共通】
ハードジェルをソフトジェルに変えるだけでかなり熱さを感じにくくなります。
強度は落ちてしまいますが、その場合は最後のトップコートだけをハードジェルにすると良いでしょう!
もし、ネイルサロンに行かれている方であれば「硬化熱を感じやすい」とあらかじめとネイリストに伝えてください!
デザインによってはソフトジェルをうまく取り入れてくれたり「硬化中、熱かったらすぐに手を抜いてくださいね」と声をかけてくれます。
2.ジェルは薄く塗る【セルフネイラー】
もし厚みのあるジェルネイルにしたい場合は、1度に塗る量を減らし、薄づきな状態を何度も重ねて厚みを出すようにしましょう。
トップコートの場合、次のような塗り方をすると硬化熱の発生を防ぎながらもぷっくりとしたコーティングができますよ♪
①カサカサより少し多め(塗った時表面がつるんとするギリギリの量)を取って爪全体に塗る
②硬化をせずにもう一度、①ぐらいのジェルを取り爪の中心に置く
③あまり触りすぎず、ジェルがセルフレベリング(表面張力)によって均等になるのを待つ
④硬化
⑤ぷっくり感が足りなければもう一度②・③の作業を行い硬化して仕上げる
3.UVライトに変える【セルフネイラー】
ライトはそこまで頻繁に変えるものではないので最終手段になると思いますが、もし「今が丁度ライトの買い替えどき!」ということであれば、ぜひUVライトを試してみてください。
ネイルの施術時間は増えてしまいますが、熱さは感じにくくなるはずです!
フィルインでジェルネイルの硬化熱対策も!
フィルインとは、ベースジェルを残してオフをして新しいジェルに付け替える、一層残しとも呼ばれる技術のことです。
完全にジェルを落とさないので、地爪を必要以上に削ってしまう心配もありませんし、地爪の部分が少ないので、硬化熱も感じにくくなります。
フィルインは正しい知識と技術が必要なので、セルフジェルネイルでは少しハードルが高いかもしれませんが、硬化熱に悩んでいるという方は検討してみてはいかがでしょうか?
まとめ
いかがでしたか?
熱いから、痛いから…といってせっかくジェルネイルを諦めてはなりません!
これから対策を取って、思う存分ジェルネイルを楽しんじゃいましょう♪