一般的に3週間長持ちするといわれているジェルネイル。
なのに「1〜2日で爪先ボロボロ」「持って1週間」と持ちの悪さに肩を落としている人も多いのではないのでしょうか?
ネイル用語でいうリフト…頑張ってアートをしても、持ちが良いと謳っている高級ジェルを使っても、すぐにリフトしては意味がありません!
ここではジェルネイルが浮く原因と対策をまとめました!
この記事の目次
ジェルネイルが浮く9つの原因と対策
ジェルネイルが浮く原因というのはなんと9つも考えられ、それが1つでも該当していればすぐにリフトしてしまう…ジェルネイルはみなさんが思っている以上にシビアなものと捉えていいでしょう。
しかし、ジェルの性質や爪の構造を知れば「なんだ!こんなことか!」と腑に落ちることも多いはずです。
これまでの自分のやり方も見直しながら、ジェルネイルが浮く原因を突き止め、対策を取りましょう!
1.サンディング不足
サンディングとはサンディングが必要なジェルを使う際に行う地爪の下処理です。
ジェルとの密着度を高めるために地爪を削って小さな凹凸を作るのですが、これはただ爪を削ればいいというものではありません。
以下のことに注意してサンディングをする必要があります。
ファイル選び
まずは何を使ってサンディングをするかです。
(ネイルサロンではこのファイル選びは死活問題と言われるほど重要度が高いんです!)
通常、サンディングはスポンジファイルで行います。
スポンジでできているので圧がかかりすぎず、地爪への負担を最小限に抑えることができます。
数あるスポンジファイルの中でもおすすめなのは、Bio Sculpture(バイオスカルプチュア)の2WAYバッファー100/180G!
ネイルサロンでも使われているプロネイリスト御用達アイテムなので、ぜひ使ってみてくださいね。
サンディングする箇所
そしていざサンディングをする際、爪の真上にスポンジファイルを平行において5回ぐらい前後するだけ…という方、
これではサンディングの「サ」の字もできていないことになってしまいます!
爪というのは見ての通り真っ平らではなく指の形に沿って丸みを帯びていますから、いろんな角度からスポンジファイルを当ててる必要があります。
このように色々向きを変え、爪全体を満遍なくサンディングをしましょう。
2.油分除去・水分除去ができていない
これもサンディング同様表面をさーっと拭くだけではNG。
写真のようにエタノールやクレンザーを染み込ませたキッチンペーパーを親指に巻き、甘皮ポケット(甘皮処理を終えてスッキリした溝)まで爪を入れてしっかり拭き取ります。
サイドも同様、キューティクルライン付近のお肉を隣の指で引っ張りながら、くまなく油分除去・水分除去しましょう!
そうしっかり除去することで、ジェルが取れにくくなるのと同時にグリーンネイルを防ぐこともできます。
3.ジェルの塗布量が間違っている
特に硬めのテクスチャーのジェルだとジェルを多く取ってしまいがちですが、多すぎると自分の筆さばきじゃ扱いきれず、ジェルが周りの皮膚について、その皮膚の油分・水分によって取れやすくなってしまいます。
また次にお伝えする硬化不良にも繋がるので、ぷっくりさせたい気持ちはわかりますが1度に多く取るのはNG!
仕上がりも凸凹になってしまいやすくなるので、何一つ良いことはありません…。
ですが、薄すぎてもダメ。
その分衝撃に弱くなってしまうので持ちが悪くなってしまうのです。
……ではどうすればいいのか?
これは基礎となるベースジェルにおいてですが、ジェルの性質を活かして次のように塗るのがおすすめです。
①カサカサ位の量を筆で取り爪全体に薄く塗ります。
→これでジェルが流れるのを止めるせき止めを作ります。
②硬化せず、再びジェルを塗ります。
塗った時に表面がつるっとなる位の少量のジェルを取り、爪の中央にのせて、筆を軽く引くようにジェルをならします。(筆圧をかけないことが大切)エッジ部分も筆を軽く当てて塗布してください。
③ある程度ならしたら、数秒時間をおいて(セルフレベリング)仮硬化します。
この「せき止めを作り、そこにジェルを流してならす」という塗り方をするだけで、薄く密着度の高いベースが完成!
ジェルネイルはベースの出来次第で持ちが変わるので、ぜひやってみてくださいね。
4.エッジがきちんと塗れていない
「爪先からジェルが浮いてしまう」という方はエッジ(爪先)部分がきちんと塗れていない可能性があります。
表面だけ塗ってOK!ではなく、ベースジェル・カラージェル・トップジェル全て爪先をコートしてから硬化しましょう。
5.ジェルの硬化不足
これは完全硬化だけでなく、仮硬化でも同じことが言えます。
使っているジェルまたはライトの硬化時間を守っているか、パーツやストーンなどの乗せすぎによってジェルが硬まらないのではないか…など、硬化の時間や硬化のやり方を今一度見直してみましょう。
ライトのワット数によって硬化時間は異なるので注意してください。
6.ライトの照射が不足している
そもそものライト自体が正しく機能していない可能性もあります。
バルブ交換の時期を越えていないか、きちんとライトはついているのかをチェックしてください。
UVに比べLEDの方が長持ちしやすいですが、永久的に使えるわけではありません。
「LEDだから大丈夫」と安心している人ほど見落としがちですから、きちんと確認してくださいね。
7.サウナ・岩盤浴など熱いところにいることが多い
また過ごす環境によってもジェルの持ちは変わります。
サウナ・岩盤浴などは湿気があり汗をかきやすいので、水分・油分が苦手なジェルは剥がれやすくなってしまいます。
お仕事でもない限り、そうした環境はなるべく避けた方が良いでしょう。
8.水仕事が多い
何度も言うようにジェルは水分が苦手なので、水仕事が多い主婦の方や美容師さんなどは普通の人よりもジェルの持ちが悪いです。
しかし、それだからと言って一切水に触れないようにするのは不可能でしょうから、場面に応じて手袋をしたり手の代わりになるような道具を使って、極力水に触れないよう心がけましょう。
9.投薬や多汗症など体質
残念ながら投薬中や多汗症など、体質によってジェルネイルが浮きやすいということもあります。
対策は取りにくいですが、これまで上記で説明した持ちを良くする方法を実践し、できるだけ長持ちするよう努力しましょう。
ジェルネイルが浮いたらすぐにオフを!
ジェルと地爪の間に水分が溜まるとグリーンネイルになってしまい、しばらくジェルネイルをお休みしなければならない場合があります。
ですので、もしジェルネイルが浮いてしまった場合はそのまま放置したり、無理やり剥がしたり、再びジェルを塗るようなことはせず、すぐオフをしてください!
ジェルネイルの性質・特徴をきちんと理解し、正しい知識を持ってジェルネイルを楽しんでくださいね。