JNAジェルネイル検定初級に合格したら、次はジェルネイル検定中級にチャレンジしましょう!
ジェルネイル検定中級では、グラデーション、フレンチ、ジェルイクステンション…と初級に比べてたくさんの技術が必要になります。
今回は、一気にレベルアップするともいえるジェルネイル検定中級について、詳しくご紹介いたします!
この記事の目次
JNAジェルネイル検定中級とは
画像引用:公式サイト
JNAジェルネイル検定中級は、JNA(NPO法人日本ネイリスト協会)が主催し開催されている、ジェルネイルの正しい知識と技術を問う検定試験です。
中級は3つある級の中で真ん中のレベルで、求められるレベルは、サロンワークでも通用する技術と専門知識です。
中級を持っていれば、問題なくネイルサロンで働ける技術と知識を持っているという証にもなります。
JNAジェルネイル検定中級の試験内容
受験資格
JNAジェルネイル技能検定(初級)合格者
試験内容
実技試験
事前審査(10分)
テーブルセッティング、モデルチェック、指定商品申請用紙確認、提出
第1課題(30分)
左手5本…ネイルケア、カラーリング
インターバル(5分)
片付け、準備
第2課題(85分)
左手5本…ポリッシュオフ、ジェルフレンチカラーリング
右手5本…ジェルオフ、ジェルグラデーション4本(中指以外)、ジェルイクステンション1本(中)
筆記試験
筆記試験(30分)
ネイルに関する基礎知識
ジェルネイルに関する基礎知識・理論
実技試験の第1課題免除
JNECネイリスト技能検定2級以上を取得の場合は、実技試験第1課題を免除する。
タイムスケジュール
第1課題受験者
12:35~12:55 入場(20分)
13:00~13:10 出欠確認、事前審査、指定商品申請用紙確認・提出(10分)
13:10~13:40 実技試験・第1課題(30分)
13:40~14:05 第1課題実技審査(25分)
14:05~14:10 インターバル(5分)
14:10~14:20 事前審査(10分)
14:20~15:45 実技試験・第2課題(85分)
15:45~16:25 第2課題実技審査(40分)
16:25~16:40 筆記試験準備(15分)
16:40~17:10 筆記試験(30分)
第1課題免除者
9:50~10:10 入場(20分)
10:15~10:25 出欠確認、事前審査、指定商品申請用紙確認・提出(10分)
10:25~11:50 実技試験・第2課題(85分)
11:50~12:30 第2課題実技審査(40分)
12:30~12:45 筆記試験準備(15分)
12;45~13:15 筆記試験(30分)
午後にお同じ時間枠で検定試験が開催されます。
午前、午後の指定をすることはできません。
試験開催日程
6月と12月の年2回
受験料
中級 12,960円
※実技試験第1課題免除による受験料の割引や返還はありません。
合格基準
実技試験は100点満点中70点以上、筆記試験は100点満点中80点以上で合格
合格発表
試験開催月の翌月中旬にはがきにて合否通知が発送されます。
JNAのホームページ上でも合否が確認できます。
ジェルネイル検定中級の合格基準
第1課題
ネイルケア
ジェルネイル検定中級で求められるネイルケアは、サロンでプロとしてお金をもらうことのできるレベルに達していることが重要です。
仕上がりがよいだけでなく、ファイルやプッシュアップ、ニッパーハンドリング等、道具の扱い方が安定していることも重要です。
ネイルケアを行うのは左手のみです。
すでにネイルケアをしてジェルカラーリングを施している右手とポリッシュカラーリングをする左手の長さ、形(ラウンド)がそろうようにしましょう。
第2課題
ネイルケア
ファイル
支えをしながら、一方方向に動かしましょう。
事前の仕込みである程度形は仕上がっていると思いますので、形を整える、削るというよりは、ファイルの角度、当て方、丁寧さを意識してファイルがけしましょう。
プッシュアップ
生え際2~3ミリについているルースキューティクルをしっかりと押し上げます。
この時のメタルプッシャーの角度には注意をしましょう。
また、モデルさんの手が動くほどの力で行うと減点対象となります。
優しく丁寧に、そして隅々までプッシュアップしましょう。
ニッパー・ガーゼクリーン
ニッパーハンドリングはとても重要です。
刃先の向き、刃の動かし方、支えなどに注意しましょう。
検定ではキューティクルをカットしないということになっていますので、事前の仕込みも重要です。
モデルさんには2ヶ月前ほどから定期的にキューティクルケアをおこない、モデル残ご自身にもキューティクルオイルなどで日ごろからケアをしてもらうようにして、美しいネイルケアに下がるように準備しておきましょう。
ジェルオフ
爪への負担を最小限に抑え、正しくオフができているかが採点ポイントなります。
ジェルオフが終わった後もこなさなければならない課題が多いので、いかに短時間でオフできるかが第2課題のカギでもあります。
オフしやすいジェルを使用する
短時間でオフするためには、事前準備のジェルカラーリングでオフしやすいものを使うことが重要です。
アセトンで溶けやすい、厚みの出にくいものを選びましょう。
ただし、色が薄付きですと減点対象となります。2度塗りでしっかり発色するものにしてください。
表面のサンディングは必須
オフの際、サンディングが不要のジェルもありますが、検定では必ずサンディングをしてからアセトンをのせます。
オフのためのサンディングは、ネイルファイル、ネイルマシーンの両方が使えます。
角度や皮膚のブロックなど、安全に使用できているかが採点ポイントとなりますので中止しましょう。
オフ材を浸透させる
サンディングが終わったら、コットンにアセトン等のジェルリムーバーを浸透させてアルミホイルで巻きます。
このとき、5本削ってからアルミホイルを巻く順番よりも、サンディング→巻く、サンディング→巻く…を1本ずつ繰り返した方が、浸す時間が長くなり、オフしやすくなるのでおすすめです。
オフ用のコットンは事前に爪のサイズに合わせてカットしておきましょう。
ポリッシュオフ→ジェルオフ
オフ材を浸している間、左手のポリッシュオフ、プレパレーションを行いましょう。
ポリッシュオフは3級のときと同じように行います。
ジェルオフの際は、無理やりジェルを剥がすことないよう、安全にメタルプッシャーでジェルオフをします。
無理やりはがすのは減点対象ですので、剥がれない場合は無理にはがさず、ファイリングやオフ材をもう一度つけるなどして対処します。
ジェルイクステンション
フォームは事前にモデルさんのイエローラインにあわせてカットしておきましょう。
念のため、複数枚用意してオフと安心です。
前から、横からみて、フォームの角度が正しくついているか、左右対称のカーブになっているか、チェックしましょう。
ジェルイクステンションは長さ出しができる専用のビルダージェルを使います。
ハイポイントを作り、横から見たときに美しい曲線を描くようにしましょう。
凹凸がある場合は、ジェルでうめるかファイルで削って表面を整えましょう。
ジェルイクステンション参考動画
ジェルグラデーション
ジェルグラデーションは、薄すぎても濃すぎても減点の対象となります。
検定試験要項に記載されている見本を目安に、グラデーションを施していきましょう。
グラデーションの深さ、色の濃さ、ムラなどがなく、全体的に統一感があるように仕上げましょう。
ジェルグラデーション参考動画
フレンチカラーリング
フレンチカラーリングは、すべてのフレンチの幅、カーブがそろっているか、左右対称になっているか、ゆがみがないか全方向から見て確認するようにしましょう。
修正が必要な場合には硬化前に行います。
フレンチカラーリング参考動画
ジェルネイル検定中級の時間配分
課題の多いジェルネイル検定中級は、時間配分も重要になります。
ここでは、一例としてジェルネイル検定中級の時間配分をご紹介します。
第1課題
- 手指消毒~ファイリング 5分
- プッシュアップ、キューティクツクリーン 15分
- カラーリング 10分
インターバル
第1課題の片付けと第2課題の準備を行います。
第2課題での使用禁止用具は必ず片付けましょう。
テーブルに出ていると失格となります。
第2課題
- 手指消毒~右手サンディング、アルミホイル巻く 15分
- 左手ポリッシュオフ、プレパレーション 5分
- 右手ジェルオフ、右手プレパレーション 10分
- 右手中指イクステンション 15分
- 両手ベースジェル塗布 10分
- 右手グラデーション 10分
- 左手フレンチ 10分
- トップジェル、見直し・修正 10分
ジェルネイル検定中級の減点・失格対象
減点対象項目
- テーブルセッティングに不備がある、整理整頓されていない
- 衛生面が配慮されていない
- 品名ラベルが付いていない
- 私語が多い、マナーが悪い
- 手指へダメージを与えた
- 事前のカラーリングが手抜き
- 筆記用具忘れ、壊れている
- 第2課題で第1課題と同じ工程を繰り返し行った
- グラデーションのピンクの色調が濃すぎる、または薄すぎる
失格対象項目
- 遅刻
- カンニング等の不正行為
- 実技審査の前後に手を加える
- インターバル中に手を加える
- 用具、用材忘れ、事前審査後に貸し借りを行った
- タイムオーバー
- 手指間違い
- 出血を伴う損傷を与えた場合
- 事前にジェルカラーリングが施されていない
- ジェルグラデーションで2色以上のカラージェルを使用
- 使用禁止の用具を使用、セッティングした場合
- ピンチングを指以外で行う
- グラ―デーション、フレンチカラーリングのベースにクリア感がない
- ジェルオフ以外でネイルマシーンを使用した場合
- ジェルオフがしやすくなるコート剤等を使用した場合
使用禁止用具
第1課題
- ストーンプッシャー
- セラミックプッシャー
- ネイルマシーン
- シャーミー(革製)バッファ
- グリセリン
- オイル
- 調理用具
- その他規定外の用具・用材
第2課題
- ストーンプッシャー
- セラミックプッシャー
- 光重合で硬化しないトップコート
- 調理用具
- 撹拌用として衛生的でないもの
- 仕上げ用バッファ
- シャーミー(革製)バッファ
- グリセリン
- オイル
- クリーム類
- ローション類
- アート用ステッカー(アートシール)
- 顔料のみ
- ポリッシュ類(第1課題で使用するので要注意)
- アートポリッシュ
- ラメポリッシュ
- 絵の具
- 温度調整剤
- 文房具
- ピンチ用クリップ
- ドットペン
- その他規定外の用具・溶剤
- ネイルマシーン(オフ以外で使用)
ジェルネイル検定中級のモデル選びのポイント
長時間の検定が受けられる人
ジェルネイル検定中級では、モデルさんも第1課題、第2課題、審査時間を合わせて3時間ほど検定試験をともにすることになります。
試験中は私語厳禁、居眠り厳禁のため、この検定試験時間内を集中して一緒に乗り越えてくれる方でないとなりません。
長丁場になることやその他注意事項を伝えたうえでモデルの依頼をしましょう。
爪の形や大きさが整っている人
ジェルネイル検定ではジェルイクステンションを行うため、深爪の方やネイルフォームが装着しづらい人など、イクステンションが難しい方は避けた方がベストです。
できるだけ形のっと乗った爪の形のきれいな人を選びましょう。
爪が丈夫な人
普段から指先を酷使する、爪が薄いなどで爪が折れやすい、割れやすい人は避けた方が無難です。
普段からオイルやクリームを使って爪と爪周りをケアして健康状態を維持できる方に依頼しましょう。
練習時間をできるだけ取れる人
ジェルネイル検定中級からは、できるだけモデルさんの手を使っての練習をおすすめします。
特にジェルイクステンションはフォームの付け方、イエローラインに沿ったフォームのカット、ジェルの量など、実際のモデルさんの手を使ってみなければわからないことがたくさんあるため、何度も練習を重ねる必要があります。
初級同様、定期的なネイルケアも大切になってくるので、できるだけ練習時間がとれる人を選びましょう。
まとめ
いかがでしたか?
ジェルネイル検定中級は、ポリッシュ、ジェル、イクステンション、カラーグラデーショ、フレンチカラーリングとたくさんの技術を要求される検定試験です。
できるだけ早くから準備と練習を重ねて、ジェルネイル検定中級を突破しましょう!