ネイリスト検定3級に合格したら、ネイリスト検定2級に挑戦しましょう!
ネイリスト検定2級は、サロンワークでも通用する知識、技術を問う試験内容となっています。
そのためサロンに就職するために取得する方も多いネイリスト検定2級。
今回はそんなネイリスト検定2級を詳しくご紹介いたします。
この記事の目次
ネイリスト検定2級とは
画像引用:JNEC公式サイト
ネイリスト検定2級とは、JNEC(公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター)が主催する検定試験であり、ネイリストに関する検定試験の中ではもっとも歴史が長く、受験者も非常に多い検定試験です。
ネイリスト検定2級は、真ん中のレベルで、サロンワークでも通用する、ネイルケア、リペア、チップ&ラップ、アートなどの知識、技術が問われる検定試験です。
ネイリスト検定2級に合格すると、サロンで通用する技術と知識を持っているというアピールにおなるので、就職にも優位になります。
ネイリスト検定2級の試験内容
ネイリスト検定2級では、実技試験と筆記試験の2つを受ける必要があります。
実技試験
事前審査(10分)
テーブルセッティング&消毒管理、モデルチェック
実技試験前半(35分)
ネイルケア
実技試験後半(55分)
チップ&ラップ、カラーリング、ネイルアート
筆記試験
筆記試験(35分)
択一問題(マークシート形式)
出題内容:ネイルの歴史、衛星と消毒、爪の構造、爪の病気とトラブル、ネイルケアの手順、リペアの種類及びチップ&ラップの手順、その他実践的施術全般、プロフェッショナリズム等
タイムスケジュール(2019年春期)
9:10 開場
9:45~9:55 出欠確認・事前審査(10分)
9:55~10:30 実技試験前半(35分)
10:31~11:26 実技試験後半(55分)
11:25~12:15 実技審査(49分)
12:15~12:30 筆記試験準備(15分)
12:30~13:05 筆記試験(35分)
13:05 終了
同じ時間枠で、午後にも試験が行われます。
午前午後の指定はできません。
受験料
2級 8,800円
※学科免除による割引、返金はありません
試験会場
札幌、道東、青森、岩手、宮城、山形、福島、埼玉、千葉、東京、西東京、神奈川、新潟、石川、山梨、岐阜、静岡、愛知、三重、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、香川、高知、福岡、佐賀、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄
合格発表
合格発表は、封書で送られてきます。
検定試験の翌月頃、JNECのホームページでも合格を確認できます。
ネイリスト検定2級 合格へのポイント
いかに減点されないかが重要
ネイリスト検定は減点方式です。
減点対象になることをすると、保有点数から減点されていき、合否が決まります。
小さなミスによる小さな減点でも、積み重なれば合格点を下回ってしまいます。
減点対象になる項目は、技術だけでなくマナーやルール違反なども含まれます。
検定試験要項に詳しく記載されていますので、確認しましょう。
失格対象項目も確認しておく
ネイリスト検定には、減点対象の項目だけでなく失格対象の項目もあります。
遅刻や手指間違い(アートする指を間違えるなど)などは、意外とやってしまうことが多い失格対象項目です。
失格になれば、当然試験は受けられません。注意しましょう。
ネイリスト検定2級の検定試験対策
ネイリスト検定2級の試験内容は、ネイリスト検定3級の試験内容に、
- リペア・チップ&ラップ
- プロフェッショナリズム
の2つが追加されています。
また、アート内容もレベルアップしていますので、しっかり対策していきましょう。
ファイリング対策
10本の指すべての長さがそろっており、形がラウンドになっている必要があります。
表からだけでなく、左右、裏からも確認をしてバランスを整えましょう。
ネイリスト検定では、往復がけがNGですので注意してください。
クリーンナップ対策
プッシャー、ニッパーの使い方を審査されます。
支えがしっかりされているか、角度が適切か、が重要なポイントです。
プッシュアップ、ルースキューティクルやささくれの除去が丁寧に施されている状態にしましょう。
チップ&ラップ
チップ&ラップとは、チップとラップ材を使った技術です。
実際のサロンワークではあまり使われない技術ではありますが、ネイリスト検定2級の実技内容の中では難易度も高いため、練習が必要になります。
使用するチップは、事前に仕込みをすることが可能です。
モデルの爪のサイズに合わせたチップを用意し、ファイルをかけて、すぐに装着ができるような状態に仕込みを済ませておきましょう。
チップ&ラップの詳しいやり方については、動画をご紹介いたしますが、かなり難しい技術となります。
独学だけではなく、スクールなども活用して実践的に練習を重ねていくことをおすすめします。
カラーリング
チップ&ラップとアートの指を除く計8本にカラーリングを施します。
カラーポリッシュは検定時期により異なるため、検定試験要項をしっかり確認しましょう。
- キューティクルラインが丸く美しくつながっていること
- はみ出しがないこと
- 色むらや気泡(バブル)がないこと
などが採点ポイントとなります。
アート対策
ネイリスト検定2級では、フラットアートを行います。
デザインは受験時期によって異なりますので、検定要項で確認をしましょう。
- アートの繊細さ
- アートのバランス
- アートの色どり
などが採点ポイントとなります。
アートの内容は検定要項で知ることができるので、事前にデザインを決め、練習を重ねておきましょう。
なお、当日自分の爪に同じアートを施したり、デザイン見本を持ち込むとカンニングとみなされ失格になりますのでご注意ください。
ネイリスト検定2級・実技試験の時間配分
ネイリスト検定2級の実技試験は90分です。
十分な時間があると思えますが、行う工程が多いため、それぞれに時間がかかり思いのほか時間がタイトになります。
普段の練習から時間配分を意識することが、タイムオーバーにならずに検定をクリアするコツです。
実技試験・前半の時間配分(35分)
- 手指消毒~ポリッシュオフ 5分
- 両手のファイリング 10分
- 両手のプッシュアップ・キューティクルクリーン 15分
- ラウンドとケアのチェック 5分
まずは一度すべての工程を完了させ、最後にチェックと手直しをしましょう。
工程が完了していないとタイムオーバー、つまり失格になってしまいます。
実技試験・後半の時間配分(55分)
- チップ&ラップ 25分
- カラーリング 20分
- アート 10分
実技試験の後半では、時間のかかるチップ&ラップをどのタイミングやるかが重要になります。
先にチップ&ラップを終わらせてしまうか、同時進行ですすめるかは、ご自身のやりやすい順番がベストです。
乾かす時間なども考慮しながら効率よく進めていけるよう考慮しましょう。
ネイリスト検定2級に合格するモデル選び
ネイリスト検定2級になると、ネイルの仕上がりも合否を分ける大きなポイントとなります。
事前にどれだけモデルに仕込みができるかが重要なので、モデル選びも非常に重要になります。
長さを十分保てる人
検定試験では爪の形をラウンドにします。
オーバルの形の爪の場合は、サイドの長さを十分に伸ばす必要がありますので、検定試験の2ヶ月前にはモデルを決めて、爪の育成ができるようにしましょう。
また、爪が割れたり折れたりしないように、保護コートなどを塗布してメンテナンスをしながら伸ばしていきましょう。
検定に理想的な爪の大きさと形の人
爪が大きすぎる、小さすぎる、反ってる、下がっているなど、爪の形が悪い人は検定には不向きです。
特にチップ&ラップは、爪のカーブが緩やかな方が装着しやすいです。
仕込みの時間をとれる人
検定試験前の1週間は一切のケアができません。
しかし、それまではネイルケアをすることができます。
ルースキューティクルなどがつきやすい方の場合でも、1週間に1度ネイルケアをしていると、検定当日のネイルケアを短くすることができます。
1週間前にネイルケアをしても大きな効果はありません。
2~3ヶ月前から継続的にネイルケアを行うことでその意味を発揮するので、、ネイルケアなどの仕込みの時間を取れる方にモデルの依頼をしましょう。
ネイリスト検定2級で使用する道具
ネイリスト検定2級を受けるのであれば、使用する道具も改めてみましょう。
サロンワークでも使用できるような道具をそろえる良い機会でもあります。
ネイルニッパー
ネイリスト検定2級で使用するのであれば、1万円以上するプロ用のネイルニッパーがおすすめです。
安いネイルニッパーと比べて切れ味もよく、今まで以上にネイルケアがうまくできるようになりますよ。
カラーポリッシュ
ネイリスト検定2級では、検定時期によって使用するカラーポリッシュが異なります。
赤やピンクなどの色が濃いものの場合、メーカーによる大きな違いはありませんが、ナチュラルカラー、白パールの場合はハケの跡などが出やすいため、塗りやすいメーカーを選びましょう。
レジン・アクティベーター
チップ&ラップではレジンとアクティベーターを使用しますが、このふたつはメーカーによって粘度や硬化速度が異なります。
扱い方によってはバブルがたくさん入ってしまったり、ムラができてしまったりなど、仕上がりが悪くなるので、お使いのものに合わせた使い方をみつけましょう。
まとめ
ネイリスト検定2級は、ネイルサロンで働く技術と知識を持っている証となります。
これからネイリストとして働きたいという方、ネイリストとしてスキルアップをしたい方は、ぜひチャレンジしてくださいね!