ネイリストとして検定試験をうけるにあたり、日本では、まず最初に受けるべきともいえる検定試験が、ネイリスト検定試験です。
ネイリスト検定には1級、2級、3級の3つのレベルがあり、今回は3級について詳しくご紹介いたします。
この記事の目次
ネイリスト検定3級とは
画像引用:JNEC公式サイト
ネイリスト検定は、JNEC(公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター)が主催するネイリストの検定試験です。
以前はNPO法人日本ネイリスト協会(JNA)が実施していましたが、2008年12月22日にJNECが検定試験事業の譲渡を受けています。
その中でも3級は一番下の級で、最も基本的な技術と知識を問われる検定試験です。
3級に合格しなければ2級を受験することはできないので、ネイリスト検定を受ける人はまず最初にネイリスト検定3級を受験し、合格する必要があります。
ネイリスト検定3級の試験内容
ネイリスト検定の試験内容は、実技試験と筆記試験の2つがあります。
実技試験
事前審査(10分)
テーブルセッティング&消毒管理、モデルチェック
実技試験(70分)
ネイルケア、カラーリング、ネイルアート
筆記試験
筆記試験(30分)
択一問題(マークーと形式)
出題内容:衛星と消毒、爪の構造、爪と病気のトラブル、ネイルケアの手順等
タイムスケジュール(2019年春期)
9:30 開場
10:05~10:15 出欠確認・事前審査(10分)
10:15~11:25 実技試験(70分)
11:25~11:55 実技審査(30分)
11:55~12:10 筆記試験準備(15分)
12:10~12:40 筆記試験(30分)
12:40 試験終了
同じ時間枠で午後の部もあります。
午前午後の指定はできません。
受験料
3級 6,600円
※学科免除による割引、返金はなし
試験会場
札幌、道東、青森、岩手、宮城、山形、福島、埼玉、千葉、東京、西東京、神奈川、新潟、石川、山梨、岐阜、静岡、愛知、三重、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、香川、高知、福岡、佐賀、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄
合格発表
合格発表は封書で送付されます。
検定試験翌月中旬ごろ、ホームページにて合否確認も可能です。
ネイリスト検定3級の検定試験の注意点
採点方法は減点方式
ネイリスト検定は、減点方式です。
どれだけ得点をとるか?ではなく、ミスや失敗などをせず、どれだけ減点されずにできるか?がもっとも重要となります。
JNECの公式サイトの検定試験要項には、減点対象となる項目が記載されています。
減点対象となる項目をきちんと確認しておきましょう。
失格対象にも注意
技術や知識が足りずに不合格になる場合は仕方がありませんが、失格となってしまっては非常にもったいないですよね。
失格対象についても、よく確認をしておきましょう。
主な失格対象
遅刻・実技試験タイムオーバー・使用禁止用具の持ち込み・手指間違い・私語
ネイリスト検定3級の検定試験対策
タイマーで時間制限対策
実技試験は70分という制限時間があります。この時間内に実技の課題を終わらせなければなりません。
万が一、制限時間に間に合わなかった場合は失格となってしまいますので、日ごろの練習からタイマーを使って時間を気にしながら仕上げられるようにしましょう。
実技試験の時間配分の例
- 手指消毒~ポリッシュオフ 10分
- 両手のファイリング 10分
- 両手のプッシュアップ・キューティクルクリーン 20分
- 両手のカラーリング 25分
- 右手中指のアート 5分
この時間配分はあくまで一例です。
アートを乾かしている間にカラーリングの修正、など、効率よく進められるようなやり方をタイマーを使った練習をしながらみつけていきましょう。
モデルの手や自分の手で練習する
練習用マネキンで練習するのもいいですが、やはり一番は人の手で練習することです。
友人などに協力してもらい、できるだけ他人の手で練習するようにしましょう。
モデルさんがいない場合は、自分の手で練習するようにしましょう。
筆記試験対策は公式テキスト
筆記試験対策をするのであれば、JNECから出版されている問題集がおすすめです。
こちらの問題集から筆記試験問題が出題されるため、この問題集を対策すれば筆記試験はばっちりです!
テーブルセッティング対策
ネイリスト検定では、使用する道具、道具の置き方、ラべリングなど、細かい決まりがあります。
テーブルセッティングに不備があると減点の対象となりますので注意しましょう。
下記に記載した動画は、2015年冬季要項に基づいたテーブルセッティングの解説動画です。
テーブルセッティングはその年によって変わる場合もありますので、検定試験要項をよく読んで確認をしましょう。
ケア対策
主なケアの審査基準は
- ラウンドに整っているか
- 10本の形、長さが整えられている
- ブラシダウン、プッシュアップ、バックをしている
- ささくれが処理されている
- 出血、損傷を与えていない
などです。
長期間ケアをしていないと、ケアに時間をとられてしまうので、早めにモデルさんを決めて。毎週ケアしておくと、当日のケアの時間の短縮することができます。
ケアの方法には様々なやり方がありますが、ネイリスト検定で行うべき手順やポイントなどもあります。
対策動画などを参考に、ケアの手順について学んでおきましょう。
カラーリング対策
カラーリングは、はみ出しや隙間がないよう、丁寧に仕上げる必要があります。
修正も可能ですが、修正をくりかえすと仕上がりがどんどん悪くなっていくので、修正をしなくてもいいようにゆっくり丁寧にすすめていきましょう。
ポリッシュオフ対策
実技試験では事前にカラーリングした赤ポリッシュをオフします。
サイド、エッジなどど細かい部分は、コットンを巻き付けたオレンジスティックにリムーバーをしみ込ませ、隅々までオフして、ポリッシュが残らないように注意しましょう。
アート対策
右手中指に施すフラワーアート。
主なの基準は
- 筆のみで描かれている
- 色どりが良い
- バランスが良い
- 繊細である
などです。
アートに関しては、youtubeなどでアップされている3級対策動画を参考に練習を重ねるようにしましょう。
アートははネイルケアとは異なり人の手で練習をする必要はないので、ハンドマネキンやチップなどで練習をしましょう。
ネイリスト検定3級のモデル選びのポイント
ネイリスト検定3級を受けるのであればまず探さなくてはならないのがモデルさんです。
実技試験のモデルは、15歳以上であれば男女どちらでも構いませんが、もちろんその他にもモデルさんの選び方のポイントがありますので、ご紹介いたします。
1週間前のケア、前日のカラー、当日1日スケジュールを合わせられる人
1週間ケアをしていないことがモデルの条件ですが、1週間前まではケアをしてもOKです。
定期的なケアをしておくことで、当日のケアの時間を短縮することができるので、定期的なケアに時間が取れる人がよいでしょう。
検定試験前日にはカラーリングをする時間も必要です。
また、ネイリスト検定は午前と午後のどちらかになります。
受験票がくるまでどちらになるかわかりませんので、検定試験当日は1日スケジュールがあけられる人にしましょう。
ネイリスト検定受験に協力的な人
遅刻やドタキャン、居眠りなどは、失格の対象になります。
また、忙しくて練習時間がとれないのも、ネイリスト検定受験において不利になります。
ネイリスト検定合格への道は、モデルさんの協力があってこそですので、協力的な人を探しましょう。
肌や体に疾患、病気がない人
ネイリスト検定試験要項にも記載されている通り、爪や手に疾患がある人をモデルにすることはできません。
また、検定試験は長丁場になります。
長い時間座っていても問題のない、健康な方にモデルの依頼をしましょう。
爪や指の形がきれいな人
どんな爪でもネイルを施さなければならないのがネイリストですが、ネイリスト検定試験を受験することだけを感がるのであれば、ネイルをしやすい人の方が有利になります。
爪や手の形に癖がなく、まっすぐ生えている方の方が、施術もアートのバランスもとりやすくなります。
まとめ
ネイリスト検定3級は、ネイリストを目指す人にとって最初の第1歩です、
基本的な内容ではありますが、基礎ができていなければどんな応用もできません。
これからネイリストを目指すという方はもちろん、セルフネイル歴が長いという方も基礎知識を学ぶという意味で挑戦してみるのもおすすめです!
ネイリスト検定3級に合格してネイリストへの道を歩み始めましょう!