憧れのジェルネイルをセルフで!
しかしいざやってみると、どれだけ長くライトに入れても一向に固まる気配なく、表面がベタベタに…。
実はこのベタベタ、そのままでいいんです!
むしろそれがないとジェルネイルは成功しないんですよ!
一体そのベタベタは何なのか…ここではジェルネイルの正しい知識をお届けしますね。
この記事の目次
ジェルネイルが乾かないのは当たり前!
マニキュアの延長線上でジェルネイルにチャレンジした方は、おそらくライトに入れれば「乾くもの」と思っているかと思います。
ですが、実はマニキュアとジェルネイルは全くの別物。
ジェルネイルの場合は「乾かして」仕上げるのではなく「固めて」仕上げるのです。
※爪に乗せたジェルをライトに入れて固めることを「硬化」といいます。
ジェルネイルはプラスチックの化学反応を利用したもの
化学的な話になりますが、ジェルネイルはプラスチック(合成樹脂)を、ライトによる光重合で化学反応させてできるオシャレです。
光をジェルに当てることによってジェルネイルが固まっていくのですが、実はジェルは全て固まるというわけではなく、上にほんの少しだけ「固まらないジェル」が出てきます。
これがベタベタの正体である「未硬化ジェル」です!
未硬化ジェルとは
どんなに長時間ライトに入れていても未硬化ジェルはずっと残っています。
拭き取る以外、爪の上からなくす方法はありません。
この未硬化ジェルを拭き取ってさえすれば、硬化されたカチカチのジェルが出てくるわけですが、この未硬化ジェルはジェルとジェルを密着させる「接着剤」のような働きがあります。
ですので、さらにカラージェルやトップジェルなどジェルを重ねていきたい場合は、拭き取りせずにベタベタのまま塗っていくのです。
(厳密に言えば未硬化ジェルがなくてもくっつきはしますが、未硬化ジェルがある時に比べて取れやすくなります)
未硬化ジェルを拭き取る=終了の合図
つまり、ベタベタの未硬化ジェルを拭き取る時というのは、もうそれ以上ジェルを乗せない時=トップジェルを硬化させた後の仕上げ、だけです。
それ以外はベタベタの状態のままジェルを塗っていくことになります。
ただ、未硬化ジェルがあるからといって、次に塗ったジェルが薄まったり歪んだり、そうした悪い影響はありませんので安心してくださいね。
ベタベタ未硬化ジェルの拭き取り方は?
拭き取る時は、ジェルクレンザーやエタノールを染み込ませたコットン(もしくはワイプ)で表面を撫でるようにくるくると優しく拭き取ります。
キッチンペーパーやティッシュなどで拭き取ったり、キュッキュッと強い力で磨くように拭き取ってしまうと、表面に傷がついてしまってジェルが曇ったように見えてしまうので、必ず柔らかいコットンやワイプで優しく拭き取るようにしましょう。
拭き取るとツヤツヤでカチカチのジェルがお目見えします!
これでジェルネイルは完成です!
未硬化ジェルは触っちゃダメ!?
また、興味本位でジェルを直接触ってしまう方もいますが、ジェルは水分や油分が入ると固まらなくなったり長持ちしなくなってしまうので、触るのは絶対NGです。
爪の上でちゃんと固まったか知りたい気持ちはわかりますが、施術中はその気持ちをグッとこらえ、ライトを信用して、直接触れるのは未硬化ジェルを拭き取ってからにしましょう。
未硬化ジェルが出ないノンワイプジェルとは
ちなみに最近は「ノンワイプ」のトップジェルも手に入るようになりましたが、あちらはその名の通り拭き取りがいらない(未硬化ジェルの拭き取りが不要な)ジェルです。
マニキュアと同じボトルタイプでもあるので手軽に支えて便利なのですが、実はジェルの魅力である“ぷっくり感”は、ノンワイプジェルの性質上、プロのネイリストでも出しづらいんです。
ですので、ネイルサロンではノンワイプジェルをミラーネイルやオーロラネイルなど施術工程の中で必要な時にだけ使われることが多いです。
(つまり基本的には拭き取りが必要なトップジェルで仕上げるということです)
もしもノンワイプのトップジェルを買おうか悩んでいる方は、そういった点も含め検討されるといいでしょう。
ジェルネイルが固まらないこともある
また「(未硬化ジェルではなく)カチカチに固まるはずのジェルが、明らかにグニュグニュしていて固まっていない…」ということも時々ありますが、これは硬化不良によるものです。
硬化不良の原因は?
硬化不良とは何らかが原因でジェルが固められない・固まりきれていない状態のことをいいます。
硬化不良の原因として考えられるのはこちらの通りです。
1.ライトが正しく機能していない
UVライトは特に寿命があるので、ライトが気づかぬうちに切れてしまっていることがあります。
またライトそのものが故障している場合もあるので、硬化前にはちゃんとつくか、あらかじめチェックしておきましょう。
2.古いジェルを使っている
ジェルの使用期限はおよそ1〜2年です。
劣化が進むと変色や異臭、硬化不良や硬化されても取れやすくなったりします。
特にカラージェルは見た目が華やかなのでたくさん集めたくなってしまいますが、1〜2年で使い切ることを念頭に置いて買い集めるといいですね。
3.ジェルとライト対応がそれぞれ合っていない
ライトに入れれば全てのジェルが固まる…というわけではありません。
お持ちのライトがLEDライトならLEDライト対応のジェルでなければなりませんし、UVライトならUVライト対応のジェルを使う必要があります。
もし違うものを使っていたら、硬化不良が起きたり、透明感が出なくなったりします。
4.単に硬化時間が短い
ジェルによって硬化すべき時間が違いますが、ジェルやライトのコンディションによってはそれ以上に硬化が必要な時もあります。
数十秒余分に硬化するのは全く問題ないので、もし固まっていないなと思ったら10秒や20秒ほど硬化時間を長くしてみましょう。
5.1回に塗るジェルの量が多い
真っ白や真っ赤など粘度の高い(テクスチャーが硬い)濃い色のジェルは、ジェルに含まれる顔料が多いため、透明なジェルや薄い色のジェルより固まりにくい傾向があります。
特にセルフジェルネイル初心者の方は、色を出そうとジェルをたっぷり使ってしまいがちですが、そうすると硬化不良が起こりやすくなってしまうので、なるべく使う量は少なめに、足りなかったら足す感覚で塗っていきましょう。
ジェルネイルの正しいやり方とは
それではここで改めてジェルネイルの正しいやり方についてお伝えします。
今のやり方を一度見直してみてくださいね。
プレパレーションをする
プレパレーションとは主に甘皮処理、整爪、必要があればサンディング、水分油分除去までのことをプレパレーションといいます。
この甘皮処理の出来次第で長持ちするかしないかが決まってくるので、作業自体は地味ですがしっかり時間をかけてやることをおすすめします。
具体的なやり方はこちらの無料のWEBレッスンで詳しくお伝えしています↓
ベースジェルを塗って硬化
水分油分除去をした爪にベースジェルを塗って硬化します。
※水分油分除去をしてからトップジェルの未硬化ジェルを拭き取り終わるまでは、絶対に直接触れてはいけませんよ!グッと我慢です!
カラージェルを塗ったりアートをする(合間に硬化)
ここからはカラージェルを使ってアートを自由に楽しみましょう。
硬化を合間合間に入れていくと、ジェルがヨレて形が変わる心配はなくなります。
ゲームでいうセーブのような感じです。
トップジェルを塗って硬化
アートを一通りやり終えて硬化したら、トップジェルを塗って仕上げていきます。
トップジェルを硬化したら、ジェルクレンザー(もしくはエタノール)が染みたコットン(もしくはワイプ)で表面を撫でるように拭き取って完成です。
セルフジェルネイルの乾かない問題、解決!
ジェルネイルはマニキュアより時間も手間もかかりますが、うまくできたときの達成感や長持ち具合は、一度経験するとやみつきになりますよ。
セルフジェルネイルで自由におしゃれを楽しんでくださいね♪