個人ネイルサロン開業で成功する秘訣とは?失敗する原因とは?

ネイリストとしてすでに活躍されている方も、これからネイリストになりたいという方も、サロンで働くのではなく、個人のネイルサロンや自宅ネイルサロンを開業したいと考えている方は多いのではないでしょうか?

でも、ネイルサロンの開業ってなにをすればいいのか、迷いますよね。
何も知識を得ずに開業してしまえば、あっという間に閉店に追い込まれてしまう可能性もあります。

そこで今回は、個人ネイルサロン開業についてご紹介いたします。

個人ネイルサロン開業に必要な資格

個人ネイルサロンを開業するにあたって、必要な資格はありません。
ただし、それは法律的に必要がないというだけで、ネイルサロンを経営する上では、技術力のアピールとなるJNECネイリスト検定やJNAジェルネイル検定を取得しておくと安心です。

また、お客様とのトラブルを避けるためにも、ネイルサロン衛生管理士を取得して、ネイルサロン経営にあたっての衛生面についての知識も身に着けておくことをおすすめします。

個人ネイルサロン開業に必要な届け出

美容室やエステサロンなどとは異なり、ネイルサロンは保健所への開業申請は必要ありません。
ただし、個人事業主となるので、税務署への個人事業開業届を出しましょう。
はじめは売上も少なく個人事業主といえない…と思うかもしれませんが、どんなに少なくても、ネイルサロンとしてお客様に料金を支払ってもらえば立派な個人事業主です。
追税などを受けることのないよう、忘れずに届け出をしましょう。

個人ネイルサロンを開業する前に…

個人ネイルサロン開業で成功する秘訣とは?失敗する原因とは?

ネイルサロンのコンセプトを決める

すでにオープンしているネイルサロンを見てみると、どのサロンも特色を持っているということがわかると思います。

  • オフィスネイルが得意なサロン
  • 深爪矯正が得意なサロン
  • スカルプチュアが得意なサロン
  • キャラクターネイルが得意なサロン
  • お子様連れOKのサロン

など、ライバル店との差別化をするためにも、自分のネイルサロンのコンセプトを決めておきましょう。

店舗形態を決める

個人ネイルサロンというと、主に5つの店舗形態があります。

自宅ネイルサロン

自宅ネイルサロンは、初期投資が少ないため、もっとも個人ネイルサロンとしてスタートしやすい形です。
ご自身の生活スタイルに合わせた営業ができるのも、自宅サロンの魅力です。

しかし、私生活と仕事の切り替えがしにくくなること、他人を家に上げなければならないという防犯面での不安もあります。
自宅のため、あまり大々的に広告を出すこともできず、集客に悩む場合もあります。

間借りネイルサロン

間借りネイルサロンは、美容室やエステサロン内でネイルサロンを開く方法です。
自宅ネイルサロンほどではないですが、初期投資を抑えられる個人ネイルサロンスタイルです。
また、すでにお客様がいらっしゃっているお店にネイルサロンを開くことができるので、集客がしやすいというのも威力です。

ただし、あくまで間借りなので、営業時間や定休日などを自分で決めることができませんし、施術スペースも限られてしまいます。
オーナーさんとの相性によっては、非常にやりづらい場合もあります。

マンションネイルサロン

マンションネイルサロンは、自宅とは別に賃貸で部屋を借りて個人ネイルサロンとして営業するスタイルです。
自宅とネイルサロンをわけることができるので、プライベートと仕事が混同してしまうこともありませんし、自分のサロンなので営業時間なども自由に決めることができます。
需要のある場所に開業できるというのも大きなメリットです。

ですが、自宅とは別に部屋を借りる必要があるので、敷金礼金、そして毎月の家賃、管理費、光熱費がかかるため固定費が高くなります。
また、看板や営業の可否など、部屋の貸主によっては制限がある場合もあります。

テナントネイルサロン

店舗を借りて個人サロンを開業するテナントネイルサロンは、お店として開業するので集客しやすいことが大きなメリットです。
また、お店なので自宅公開などの防犯面での不安もありません。

ただし、マンションサロンに比べさらに初期投資が高くなり、賃料もマンションの一室を借りるよりも高くなります。
また、規模が大きくなると他のスタッフを雇うなどの必要が出てくることもあります。

出張ネイルサロン

自宅や美容室など、お客様のご希望の場所に出向いて施術をするのが出張ネイルサロンです。
ネイル道具一式を持っていればいつでも始められる、最も手軽なネイルサロンです。
ご自身のペースに合わせて施術をできるので、お子さんがいて働ける時間が限られているという方でも出張ネイルサロンなら働くことができます。

ですが、出張ネイルサロンは毎回違う環境でネイルをしなければなりませんし、毎回知らない人の家などに上がらなければなりません。
また、持ち運びできる道具の数にも限界があるので、ネイルのデザインなどにも制限ができてしまう場合もあります。

このように、店舗形態にはそれぞれメリットとデメリットがあります。
どれだけお金を使えるのか、どれだけ集客できる見込みがあるのかなど、様々な点から考慮して店舗形態を決めるようにしましょう。

ネイルサロンの開業場所を決める

どこにネイルサロンを開業するかも重要なポイントです。
開業したい場所にネイルサロンはあるか、あるならどんなコンセプトのサロンなのか、お客さんはどのくらい入っているのか、などを調べる必要があるのです。

例えば、オフィス街でロングネイル専門店を開業しても、ニーズと合わずお客様は来ません。
逆に、あなたのネイルサロンのコンセプトが上品でシンプルなofficeネイルサロンなのであれば、オフィス街で開業することが望ましいのです。

場所に合わせたサロンコンセプトを決めるのもよいですし、サロンコンセプトに合わせて開業場所を決めてもよいでしょう。

自宅サロンの場合はすでに場所が決まっているので、自宅周辺の地域調査を行って、その地域に合わせたコンセプトを決める釣用があります。

店内内装を決める

ネイルサロンは他の美容系サロンに比べ、店内内装に費用がかかりません。
もちろん、あれもこれもと揃えれば費用はかさみますが、はじめは必要最低限のものを用意して、徐々にそろえる形でも問題ありません。

また、内装のコンセプトはオーナーであるあなたの好みに合わせがちですが、ここもやはりお客様であるターゲットに合わせた内装がおすすめです。
もう一度来たいと思ってもらえるような快適な空間を作り上げましょう。

個人ネイルサロンの経費

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個人ネイルサロン開業にあたって不安なのは、経済面ではないでしょか?
マンションネイルサロンやテナントネイルサロンなど、固定費がかかっているネイルサロンの場合はなおさらです。

ネイルサロンを開業する前に、

  • 開業にどれだけお金が必要か
  • 毎月どれだけお金が必要か(経費)

をしっかりと計算しておきましょう。

個人ネイルサロンの集客方法

個人ネイルサロン開業で成功する秘訣とは?失敗する原因とは?

せっかく個人ネイルサロンをオープンしても、お客様が来なければ意味はありません。
もともとネイルサロンで働いていてお客様が付いている場合には、独立した後も通ってくださる方がいますが、初めてネイリストとして働く場合や新天地で開業する場合は、集客をする必要があります。

集客方法には、様々なやり方があります。

  • ポスティングDM
  • ダイレクトメール
  • 地元情報誌
  • 口コミ
  • ホームページ
  • ブログ
  • ポータルサイト(ホットペッパービューティーやネイルブックなど)
  • SNS(InstagramやTwitterなど)

ポータルサイトなどは広告料がかかりますが、その分、検索でお客様があなたのお店を知る機会も多いので、集客になります。
もちろん、地道なポスティングも集客効果があります。
どの集客方法が最も良いかは、あなたのサロンコンセプトや開業場所によってもことなるので、どの方法が一番集客できるのか、試行錯誤する必要もあるでしょう。

個人ネイルサロン開業成功の秘訣と失敗する原因は?

友達頼り営業は失敗のはじまり

個人ネイルサロン開業で成功する秘訣とは?失敗する原因とは?

個人ネイルサロンの開業で失敗する例の中でも多いのが、友達に頼った営業になってしまうということです。

新しくお店を構えたときにぶつかる集客の壁。
思うように集客できず、少しでも売り上げを立てようと頼るのが友達です。
しかし、この友達に頼った営業は、個人ネイルサロン失敗の第一歩になってしまいます。

友達に来てもらうために“友達価格”を設定することがほとんどです。
友達価格になってしまうと時間で計算すると非常に安くなってしまう上、頑張っても利益が立たず、モチベーションの低下につながってしまいます。

また、安いから、と言ってきてくれた友達は、あなたの技術にほれ込んでサロンへ足を運んでくれるわけではありません。
また、ネイルデザインの好みの違いや気を使う施術など、継続しにくいお客さんとスタッフの関係になってしまうのです。

リピーターを作るのが成功の秘訣

個人ネイルサロン開業で成功する秘訣とは?失敗する原因とは?

個人ネイルサロンとして成功させるには、集客も大切ですが、その集客したお客さんがリピーターとなってくれることが最も重要です。

新規のお客様は、興味や初回限定クーポンなどにつられていらっしゃる場合も多いですが、リピーターの方はあなたの技術を求めてもう一度あなたのネイルサロンにやってきてくれる方です。

あなたの技術を認めてくれる方なら、たとえ料金が高くても毎月ネイルサロンに足を運んでくれます。

一生懸命集客しても売り上げが上がっていかないのは、リピーターを作れていないことが問題であることがほとんどです。
“もう一度来てもらう”ということに重点を置いて営業や接客、施術、そして技術の向上をしていけば、おのずと成功の道を歩みだすことができるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?
個人ネイルサロンは、ハードルが低いといわれていますが、それでも失敗して数ヶ月でお店をたたんでしまったという方も少なくありません。

開業は勢いだけではできません。
徹底的なリサーチと準備をすることで、成功の一歩を踏み出すことができるのです。

ぜひ、抜かりなく準備をすすめて、未来の人気個人ネイルサロンを開業してくださいね!