- シャンプーをすると割れた爪が引っかかってしまう
- 爪がもろいせいで缶ジュースが開けられない
- 爪を伸ばしても割れてしまい一向に伸ばせない
こんな割れやすい爪に悩んでいませんか?
特に何かにぶつけたりしたわけでもないのに、なぜこんなにも割れやすくなってしまったのでしょう?
こちらでは爪が割れる原因や対処法をお伝えします。
この記事の目次
爪が割れる原因
爪が割れる症状は、主に3パターンあります。
- 爪が横に割れる
- 爪が縦に割れる
- 爪が薄く剥がれる
それぞれに共通して考えられる原因は次の通りです。
- 洗剤、除光液、マニキュア、薬剤(アルコール・有機溶剤・塩素系)による刺激と乾燥
- 長時間水に触れる、湿気が多いところにいる
- 爪切りが正しくできていない
- 爪を噛む癖がある(あった)
- 生活習慣・食生活の乱れ
- (足の爪の場合)足に合う靴を履いていない
当てはまるものはありますか?
こうした生活を続けていると、ふとしたことでも割れてしまう不健康なもろい爪になってしまうのです。
特に「爪が横に割れる」はこうした日常生活に問題があることがほとんどなので、過ごし方に注意したりセルフケアをすればある程度のものは解決できます。
しかし、「爪が縦に割れる」「爪が薄く剥がれる」においてはこうした問題以外にも疑うべきことがあります。
それは病気です。
症状に当てはまる人は下記を必ずチェックしてください↓
爪が縦に割れる爪甲縦裂症とは
爪が縦に割れる症状のことを医学用語では「爪甲縦裂症(そうこうじゅうれつしょう)」と呼びます。
爪表面に縦線が入ることは一つの老化現象としてよく知られた話ですが、縦に割れる症状についてはそこまで有名な話でもないので、心配になる方も多いはず。
爪甲縦裂症はこれらの病気が疑われます。
- 爪根部の末梢循環障害
- 内分泌異常、代謝異常
- 甲状腺機能低下症・糖尿病・神経系疾患・高尿酸血症・慢性肝障害など
いずれも内的要因なので、自覚することは難しいはずです。
心配な方はこれを機に病院で診察してもらいましょう。
爪が薄く剥がれる爪甲層状分裂症とは
一方、爪がペリッと薄く剥がれること、いわゆる「二枚爪」を医学用語では「爪甲層状分裂症(そうこうそうじょうぶんれつしょう)」と呼びます。
先端から薄く剥がれてしまうため気になって指先で剥がし取ってしまう方もいますが、そうすると新しい爪が育っても先端は薄いまま…結局ズルズルと悩み続けてしまいやすい症状です。
そうした爪甲層状分裂症の人は
- 鉄欠乏性貧血(女性に多い)
- 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
などの可能性があります。
「ただの二枚爪」だと甘く見ない方がいいかもしれません。
爪が割れた時に行く病院は何科?
上記のような病気でないか心配だったり痛みが長引いている場合は、通いやすいお近くの病院を受診してみてください。
皮膚科が一般的ですが、形成外科や整形外科でも診てもらえます。
東京や大阪なら爪外来もあるのでぜひ利用してみてくださいね。
爪が割れた時の対処法7選
今割れてしまっている爪は、しばらくの間は次のように対処しましょう。
消毒して清潔に保つ
症状の悪化を防ぐには清潔にしておくことが第一です。
流水で洗い流し清潔なタオルで水気をしっかり拭き取ってから、割れた爪の部分に消毒液を塗布し、雑菌の繁殖と炎症を防ぎましょう。
絆創膏・ガーゼでカバーする
消毒し終えたら絆創膏またはガーゼでカバーしましょう。
できれば衛生的でクッション性の高いガーゼが理想的です。
絆創膏の場合は、水にも触れられるよう水に強い絆創膏を選び、接着面が割れた部分につかないように巻きましょう。
こまめに付け変えることも心がけてください。
爪切り・ハサミで切り取る
もし、ガーゼが入らない状態になった場合、爪が物に引っかかってしまうような形のままでは危ないので、白く浮いている部分だけを切り取りましょう。
この時指で引きちぎるように取ってしまうと、皮膚と密着しているピンクの部分までも引きちぎってしまう可能性があるので、爪切りや爪切り用のハサミで丁寧に切ってくださいね。
トップコートで一時的に補修する
完全に取れた爪も、割れて今後取れてしまいそうな爪も、痛みや出血がなく爪の下の肉部分が出ていなければ、マニキュアのトップコートで一時的に補修することができます。
①2枚重ねのティッシュを1枚にして、爪の形に切る
②欠けた爪を地爪に乗せてトップコートを塗ったら、①のティッシュを上に重ねて乾くまで待つ
③乾いて固定されたら、その上から再びトップコートを塗る
瞬間接着剤で補修する
長い爪で先端が割れてしまったということなら瞬間接着剤で修復も可能です。
割れ目の部分に少量の瞬間接着剤をつけ、固定しましょう。
ただし、爪が短い場合は皮膚に瞬間接着剤がついてしまうのでやらないようにしてくださいね。
爪補修キットで補修する
画像出典:Amazon商品詳細ページ
これが一番無難な補修方法です。
通販ではこのような爪を補修する専用のキットが売られています。
爪を切るのにもこうしたネイルファイルと呼ばれる爪やすりで丁寧に削るほうが、3層になっている爪に対して綺麗に削れ、二枚爪対策にもなりますし、爪が割れた時もシルクシートがあれば簡単に補修できてしまうので、今後爪が硬くなるまでの対策アイテムとして持っておくととても便利ですよ!
ジェルネイルで補強する
「爪が弱い、二枚爪だとジェルネイルができない」と思われがちですが、ジェルネイルは地爪をコーティングしてくれる=外部刺激から守ってくれるので爪の補強に向いています。
ネイルサロンの地爪補強専用メニューを利用して地爪を守りましょう。
※一般的なデザインジェルのメニューだと「サンディング」というジェルの密着度を高めるために地爪を削る施術が入ってしまう可能性があるので、「地爪補強」や「亀裂補強」など地爪に優しいメニューがあるサロンを選んでください。
ジェルネイルリペアはセルフでもできます!
爪の割れ方にもよりますが、セルフジェルネイルで割れてしまった爪をリペアすることもできます。
必要な道具は、
- シルク
- ネイルグルー
- アクティベーター
- 専用はさみ
- ビニールなどのつるつるしたもの
以上5点です。
セルフネイルをしている方でも、検定などを受けない限りはあまり持ち合わせていない道具ですが、万が一爪が間れてしまった時、爪を短くせずにリペアすることができるので、持っておいて損はない道具です。
もちろん、リペアした上からジェルネイルを施すことも可能です!
詳しいやり方は「セルフジェルネイルでリペアする方法」をご覧ください。
爪が割れるのを防ぐ方法
もうこんなもろい爪になりたくない!
強く健康的な爪を作るために必要なケア・予防法をまとめました。
爪を保湿する
年を重ねると新陳代謝が鈍くなることで爪に必要な水分が保てず乾燥状態になり、爪が育つスピードが遅くなったり不健康なもろい爪が生えるようになってしまいます。
ですからまずは爪の乾燥を防ぐことが大事。
最も理想的なのはネイルオイルを使ったケアです。
片手ずつ甘皮部分(キューティクル)に塗り、指の腹でくるくると優しくマッサージするように馴染ませましょう。
水分・油分を与えているのと同時に、マッサージをすることで爪周りの血流が良くなって、強い爪作りに必要な栄養素が指先にしっかり届くようになります。
ハンドクリームではバリア機能の面では優れているもののネイルオイルほどの浸透力がないので、効果の面でも使用感の面でもネイルオイルの方がおすすめです。
冬の乾燥シーズンはネイルオイル+ハンドクリームとWでケアできると◎
男性は「ネイルオイル」と聞くと女性的なイメージがあって気乗りしない方も多いでしょうが、ものによっては男性でも気軽に持ち歩けるようなチューブタイプのシンプルなデザインのものもあります。
通販はもちろん無印良品やLOFTなどでも買えますよ。
異性から見て爪や手が綺麗な人は清潔感があってとても魅力的です!
ぜひ試してみてくださいね。
爪美容液で栄養補給する
食事や保湿などのケアで爪を強くすることも大切ですが、爪専用の美容液を使うことでより簡単に、そしてダイレクトに爪に栄養を与えることができます。
伸びてきた爪は、髪と同じくすでに死んでしまっている細胞なので、爪自体に栄養を補給することは難しいですが、爪美容液を使うことで、新しく爪が作られる部分に栄養が補給され、健康で強い爪の育成をサポートしてくれます。
爪切り・切り方を見直す
3層構造になっている爪を切れ味の悪い爪切りで「バチン」と切ってしまうと、一見スパッと切れているように見えていても実は引きちぎるように切れてしまっていたり、爪が乾燥している状態だと爪自体が硬くなおさら圧力をかけてしまうことになるのでNG。
そうした爪の負担を少なくするには、お風呂上がりに爪やすりを使ったケアが適しています。
お風呂上がりは爪が水分を含んで柔らかくなっているのでダメージが少なく済み、爪やすりで細かく丁寧に削ることで、爪切りほど圧力をかけることなく短くすることができます。
仕上がりもガタガタせず滑らかです。
また、爪を綺麗に伸ばして指を長く細くみせたい!という方は、上のイラストに書かれたスクエア、またはスクエアオフの形に整えましょう。
他の形よりも強度があり割れにくいです。
食生活を見直す
爪の素材はタンパク質に多く含まれるケラチンというアミノ酸で作られていいます。
その重要なタンパク質が十分に摂取できていなかったり、栄養バランスの悪い食生活を送っていると爪にも影響が出てしまいます。
無理なダイエットをしていませんか?
忙しいことを言い訳に、インスタントラーメンやお菓子ばかりを食べていませんか?
現代人の食生活では肉類・魚類などの動物性タンパク質は摂れやすいものの、大豆・納豆・納豆など植物性タンパク質は意識をしないと摂れにくい傾向にあります。
動物性タンパク質と植物性タンパク質は1:1の割合で摂取することによって体内で効率よく働くのですが、毎食摂取量を測定することは難しいはず。
ですから、動物性タンパク質と植物性タンパク質が含まれているものが毎食あるかだけでも意識してみてください。
そう意識するだけでも、意外と植物性タンパク質が少ないことに気付けたり、ダイエット中であれば「植物性タンパク質に偏っていた!」なんて発見もあるかもしれません。
【動物性タンパク質が含まれる食品】牛モモ肉・豚モモ肉・鶏胸肉・鮭・鰹・無脂肪牛乳・無脂肪ヨーグルトなど
【植物性タンパク質が含まれる食品】
大豆・納豆・豆腐・えんどう豆・枝豆・ブロッコリー・とうもろこし・アボカドなど
また、爪が薄く剥がれる爪甲層状分裂症の方は、鉄分・タンパク質・ビタミンCを摂取して貧血対策をしましょう。
【貧血対策になる食品】パセリ・レバー・ひじき・鰹・あさりなど
水仕事・薬品を扱うの時は手袋をする
画像出典:Amazon商品詳細ページ
「仕事上どうしても水に触れなきゃならない」「薬品を使わなければならない」という方は、刺激を避けるためゴム手袋をしましょう。
指先が当たって痛かったり長時間つけなければいけない場合は、写真のようなコットン手袋やシルク手袋をしてからゴム手袋をすると◎
万が一、水や薬品に触れた場合は手を清潔にしてからネイルオイルでケアすることを忘れずに!
まとめ
自力で丈夫な爪を作る方法もありますが、病気となれば専門治療を受けなければなりません。
割れやすい爪は本当に厄介です。
「たかが爪ごときで…」と思うかもしれませんが、しばらく症状が改善されない場合は放置せずに病院で診てもらってくださいね。