ジェルネイルのアートには様々な種類もあり、やり方もたくさんありますよね。
でも、どんなアートにどんな道具を使えばいいのか、ひとつひとつのやり方を学んでいくのは大変!
そこで今回は、誰でもできるジェルネイルのアートのやり方をご紹介します。
この記事の目次
ジェルネイルのアートの基本は「7つの道具と3つのアート」
無限にあるジェルネイルアートをひとつひとつできるようにするのは時間が非常にかかります。
また、そのアートだけを覚えるため、応用もききません。
ジェルネイルのアートの幅を広げるのに必要な知識は、7つの道具と3つのアート!
この二つを組み合わせることで様々なアートを再現できます。
この方法なら、アートごとに技術を覚える必要もありませんし、かつ、応用をして自分だけのオリジナルネイルもできるようになります!
ジェルネイルアートに必要な7つの道具
オーバル・丸筆
爪先でカーブを作りたいとき、爪の上で色を混ぜたいときに使います。
- バルーンフレンチ
- べっ甲
- タイダイ
- 大理石
- ニュアンスネイル
濃い色用と薄い色用とわけておくと色がうつらず便利です。
平筆
まっすぐな線をひきたいとき、はっきりとした表現がしたいときに使います。
- 縦グラデーション
- チェック柄
- まっすぐフレンチ
フレンチ筆
フレンチの形を描くとき、爪の上で曲線を描くときに使います。
- 斜めフレンチ
- 極細フレンチ
- チェック柄
- 斜めグラデーション
フレンチ筆は柔らかめの毛質がおすすめです。
ライナー筆
細い線、細かいアートを描くときに使います。
- ラメライン
- アーガイル
- フラワーネイル
- レースネイル
毛の長いものも用意しておくとさらに幅広いアートに対応できます。
ドット棒
均等な点を描きたいときに使います。
- 雪
- お花
- キャラクターの目
スポンジ
食器用スポンジを細かく切り、ピンセットを使って使用します。
筆では描けない優しいニュアンスを描きたいときに使います。
- チェック柄
- チークネイル
- グラデーション
アクリル絵の具
多彩な色を出すことができるアクリル絵の具はジェルネイルアートの幅をぐっと広げてくれます。
アクリル絵の具を使う時は、水彩絵の具用の筆を使いましょう。
- 水彩画アート
- たらしこみ
表面がつるつるになるので、取れやすい部位には不向きです。
どの筆、どの道具を使うかによってアートの幅は無限に広がります!
ジェルネイルアート3つの基本のアート
アートに使える7つ道具がわかったら、今度はアートのやり方の基本を覚えましょう。
3種の筆でそれぞれ3種類の筆の使い方を覚えれば、様々なジェルネイルアートができちゃいます!
早速、筆ごとに3種の使い方を見ていきましょう。
ライナー筆
STEP1 ラメライン
ジェルネイルアートでやりたいアートの一つ、ラメライン。
フレンチラインの誤魔化しにも使えるので、是非マスターしておきましょう。
ラメラインにはラメの入ったジェルを使います。
ラメの量はできるだけ少ない量を筆先にとり、足りない分を足すようにしましょう。
ラメの太さによっても難易度はかわります。
細い線…何度もラメをとって細かく引く
太い線…ラメを一度にのせて広げて引く
太いラメラインの方が簡単です。
まずは、アート筆でラメラインをひきます。
エタノールで拭き取った筆で上下からおして、ラメラインをととのえます。
綺麗なラメラインがひけました。
STEP2 ジェルライン
動かないラメと異なり、ジェルのラインはセルフレベリングの性質によって広がっていってしまうので、少し難しくなります。
まずは、ラインを引きたいところにガイドライン(目印)をつけます。
ふでにはごく少量のジェルをとります。
時間ともにジェルが筆の根元の方まで流れてきてしまうので、筆先にジェルをとったらすぐに塗り始めましょう。
一度に引こうとせず、短い線をつなげるようにしてガイドラインめがけて線を引きます。
ラインがよれていたり、太くなってしまっているところは、エタノールで拭き取った筆で押して修正します。
綺麗なジェルラインがひけました。
STEP3 お花アート
アート筆ならお花アートも簡単に描くことができます。
まずは、お花のガイドラインを描きます。
時計回りのようにはじから順番に書くとバランスがとりにくくなるので、対角線をとるようにしながら描いていきます。
少しかすれてもOK!花びらを塗り重ねていきます。
花芯を描きます。アート筆でもOKですし、ドット棒でもOKです。
花芯をラメにして、花びらに向かってひろげるとより凝ったアートになります。
花芯のまわりにブラウンやブラックで点を書き足すとよりリアルなフラワーアートになります。
【番外編】5枚花のやり方
フラワーアートの中でも最も難しいとされているのが5枚の花びらのお花です。
まずはガイドラインを描きます。
ガイドラインをもとに、花びらを描いていきます。
5枚すべての花びらを描きます。
少し距離を話して全体を見ることでバランスを取りやすくなります。
各花びらの大きさや形がそろうように修正します。
綺麗な5枚花のアートが描けました。
平筆
STEP1 まっすぐな線
きりっとした印象のボーダーフレンチを描いていきます。
1度目はフレンチの幅やラインをきめるだけなので、ジェルの量は少なめにします。
左右にフレンチラインのガイドライン(目印)をつけます。
ガイドラインをもとに、ボーダーフレンチを描いていきます。
はみ出てしまった場合はエタノールで拭き取った筆で拭き取り、ラインを整えます。
仮硬化をしたら、二度塗りは一度塗り目に重ねるだけです。
きれいなボーダーフレンチが描けました。
STEP2 縦グラデーション
平筆にしかない、角を使って縦グラデーションを描いていきます。
片方の角に一色目のジェルをとります。
もう片方に二色目のジェルをとります。
爪に対して筆を平行にして、優しく引っ張るようにして二色のジェルを一気に塗布します。
筆を斜めにして。角を使って左側のカラーを塗ります。反対側も同様に塗ります。
中心は二色が爪につくように塗りましょう。一度仮硬化をして、繰り返します。
好みの色がでたら縦グラデーションの完成です。
STEP3 かすれた線
筆をエタノールでしっかり拭いてパサパサにして、ごく少量のカラージェルをとります。
筆跡が残るように筆をなでるようにしてカサカサの線を描きます。
一度塗ったところには重ならないようにして全体にランダムにカサカサラインを描きます。
濃いところと薄いところが出るように描けたら仮硬化します。
次に同じ要領で2色目を重ねていきます。
この時も、同じ色同士が重ならないように注意しましょう。
1色目→仮硬化→2色目→仮硬化→1色目→仮硬化…と繰り返します。
デニム生地のような質感のアートの完成です。
オーバル筆
STEP1 色をのせる
エタノールで拭き取った筆に少量のジェルをとります。
全体にランダムにジェルをのせていき、仮硬化します。
エタノールで拭き取った筆に二色目のジェルも少なめにとります。
一色目と同じようにランダムにジェルをのせて、仮硬化します。
色のバランスをみて必要であれば三色目ものせます。
トップジェルをぬり、オーロラパウダーをふりかけるとより上級者のようなでざいんになります。
STEP2 色をひっぱる
エタノールで拭き取った筆に少量のジェルをとります。
ジェルを置いてから…
下にすっとひっぱると濃淡のあるニュアンスアートが描けます。
全体のバランスをみながらランダムに描きましょう。
仮硬化してから色を重ねてもOKです。
STEP3 色を混ぜる
クリアとホワイトを混ぜた乳白色のジェルを全面に塗布します。
ジェルを筆にとります。
ジェルを置きます。
中心を触らないようにして、周りを乳白色のジェルと混ぜるようにぼかしていきます。
【番外編】クリアジェルでぼかす
クリアジェルを全面に塗布します。
ジェルを置きます。
筆にクリアジェルをとりぼかすと、ぼかしやすくなります。
セルフレベリングをまつことで、ぼかした部分がクリアジェルとなじみより自然な混ざり具合になります。
スポンジ
スポンジを使ったアートは詳しい動画をご紹介します!
筆の使い方をマスターすればアートの幅も無限大!
それぞれの道具の使い方について詳しくご紹介しました。
描く筆での技術をマスターすれば、様々なジェルネイルアートに応用することができます。
まずは、1つ1つの技術を磨いて、アートにチャレンジしていきましょう!
ジェルネイル初心者でも凝って見えるデザインとアートのやり方
最後に、ジェルネイル初心者でも凝って見える、まるで上級者!なジェルネイルアートをご紹介します。
【難易度★】のせるだけアート
ラメをのせるだけ!
ホロをのせるだけ!
こちらもホロをのせるだけのデザイン!
大小のホロを組み合わせ強弱を作るのが上級デザインのコツです。
ストーンをのせるだけ!
シェルをのせるだけ!
シェルも大小のバランスをみてのせましょう!
ラメ、シェル、星スタッズをのせただけのデザインです。
のせるだけの簡単デザインも、カラーを5色使うことでぐっと上級者デザインになります。
フレンチラインは、ラメで誤魔化しOK!
大きなパーツをのせるときは、コーティングの仕方に注意!
盛りすぎ、薄すぎないように気をつけましょう。
横ラインにパーツをのせるときは、サイドに1~2mmの隙間をあけてパーツを配置します。
こうすることでジェルが流れ出てしまったり、サイドがこんもりして不格好になることもありません。
のせるだけでもシールを組み合わせればより凝ったデザインになります。
【難易度★★】のせるだけ&簡単アート
フレンチネイルを美しくみせるポイントは均等な幅を作ること。
5本すべての指を均等にするのは難しいですが、のせるだけデザインを追加することで難易度も下がります。
お花全体を描くよりも、全体が見えないデザインの方が、バランスがとりやすく簡単です。
ここでも、アートのある爪とワンカラーにのせるだけのデザインを組み合わせて、短い時間でオシャレなデザインに仕上げています。
スポンジを使ったチェック柄アートとのせるだけデザインの組み合わせ!
ツイードネイルは、アート筆でラインを重ねるだけ!
ラインの太さや長さもランダムでOKなのでジェルネイル初心者にも簡単なデザインです。
はじめははっきりとした色(写真のような濃いピンク、ブラウン、白など)を使うと上手にできます。
べっ甲柄もジェルネイル初心者向けのデザイン。
アートは本数が多くなると大変なので、ワンカラーと組み合わせるのがおすすめです。
レオパード柄もランダムに描くので比較的簡単なジェルネイルアートのひとつ。
また、極太ラメラインも描きやすいので、見た目よりも時間のかからないおすすめデザインです。
タイダイ柄がうまくなじまないときは、色の境目を白のラインを入れてぼかしたり、銀箔やラメを重ねることで気にならなくなります。
初心者には難しい難易度高めのジェルネイルアートは?
ジェルネイルアートの王道ともいえるフレンチネイル。
フレンチネイル自体は非常に難しいというわけではありませんが、すべての指を均等に塗るのはかなり大変!
そろえようとすると思いのほか時間がかかる、意外にお初心者には向かないデザインです。
フレンチネイルをするときは、ワンカラーやのせるだけアートと組み合わせるのがおすすめです。
シンプルなデザインはごまかしがきかないため非常に難しいです。
特に細いジェルラインは熟練した技術が必要なので、左右の手でできるようになるには多くの練習が必要になります。
レースネイルも難しいデザインの一つ。
細かい柄のため修正がしにくいため、ほぼ一発勝負!
ジェルが広がる前に書かなければならない時間との勝負でもあります。
レースネイルは紙に鉛筆で書いて練習しておくと、筆でも書けるようになりますよ!
お花全体を描くフラワーアートは、非常に難しいデザインの一つ。
また、ひとつのお花だけでなく、どの爪でも同じようなバランスで花を描くのはプロでも難しい技術。
ジェルネイル初心者の場合は、花が半分しかうつらないようなデザインのフラワーアートがバランスもとりやすいのでおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?
ジェルネイルアートは、デザインごとに技術を覚えるよりも、基本の技術を覚えてそれを応用してあたらしいアートに挑戦するのがおすすめです!
いろいろな技術をみにつけていくと、
「このデザイン、どうやってやるんだろう…?」
から
「このデザインは、こうやっているんだな!」
に変わっていきます。
練習を重ねて技術をマスターしてジェルネイルアートの幅をもっともっと広げていきましょう!