ネイリスト検定2級の課題であるチップラップ。
ネイルチップを使って人工的に爪を長くする技術ですが、チップラップの方法は主にレジンを使った方法とフィラーを使った方法の2種類があります。
今回はそれぞれのやり方や違いなどをご紹介いたします。
この記事の目次
チップラップの種類「レジン」と「フィラー」
ネイリスト検定2級の課題であるチップラップのやり方にはいくつかの種類があります。
シルク&フィラー
ネイルチップを装着した後、シルクをのせ、グルーとフィラーで厚みを作ります。
使用する主な材料
- シルク
絹でできている強度を出すための布。繊維が細かいのが特徴です。 - グルー
ネイル専用の接着剤です。 - フィラー
アクリル素材の粉末です。グルーと一緒に使うことで、人工的に爪の厚みを出すことができます。
特徴
きめ細かい素材のシルクを使うことで、透明感のある仕上がりになります。
また、フィラーは地爪との密着が非常に良いです。
ただし、フィラーをかけて、固めて…と何度も繰り返し作業をする必要があるので、少々時間がかかります。
グラスファイバー&レジン
ネイルチップを装着した後、グラスファイバーをのせ、アクティベーターとレジンで厚みを作ります。
使用する主な材料
- レジン
グルーよりも粘度の高い、ネイル用の接着剤です。粘度があるため、厚みを出すことができます。 - アクティベーター
グルーやレジンの硬化を早めるための液体です。 - グラスファイバー
シルクと同じように、強度を出すための布です。ガラスを繊維にしているので強度があります。シルクに比べると繊維は荒いです。
特徴
レジンを塗布したあと、アクティベーターを吹き付けることで簡単に厚みを出すことができます。
扱いやすい粘度のものを使用すれば、ハイポイントなども作りやすいです。
ただし、レジンは強度が弱いため、細かいヒビが入るように割れる場合もあります。
ファイリングの際などは注意が必要です。
チップラップ課題ではレジンとフィラーどっちを使う?
上記では、シルク&フィラー、グラスファイバー&レジンをご紹介いたしましたが、組み合わせはこの限りではありません。
おすすめの組み合わせは、シルク&レジン&アクティベーターです。
シルクはキメが細かいので、仕上がりに透明感があり非常にきれいです。
また、レジンとアクティベーターの組み合わせは、短時間で厚みを出すことができるので、時間制限のあるネイリスト検定2級で、最適な組み合わせです。
チップラップ|爪の形に合わせてレジンとフィラーを使い分ける
ハイポイントや適度なアーチがある爪には「レジン」
モデルの爪に適度なカーブがあり、あえてハイポイントを作らなくてもよい場合には、レジンがおすすめです。
レジンを塗布すれば、そのままハイポイントを作成することができるからです。
作業時間も最も短いので、検定試験の時間を有効に使うことができます。
爪が平らな場合やハイポイントがない場合は「フィラー」
爪が平らな場合やハイポイントがない場合は、人工的にハイポイントを作る必要があります。
しかし、レジンで無理に厚みを出そうとすると、レジンが流れてしまったり、気泡がはいりやすくなってしまいます。
より厚みを出したい場合には、フィラーを使った厚み出しが有効です。
パウダー状のフィラーはピンポイントで厚みを出すことも可能なので、フラットな爪でも美しいハイポイントを作ることができます。
チップラップ以外のリペアではレジンとフィラーどっちを使う?
検定前にモデルの爪が割れたりかけてしまったりすることもありますよね。
ネイリスト検定2級では、2本までリペアが可能です。
万が一、モデルの爪が欠けたり割れてしまった場合はリペアを施しましょう。
リペアには「フィラー」を使う
検定前のリペアには必ず「フィラー」を使いましょう。
レジンを使ったリペアは、あくまで短時間の応急処置ともいえる方法です。
レジンでリペアをしても、翌日には日々がはいってしまう場合も少なくありません。
耐久性を考え、検定前のリペアには「フィラー」を使いましょう。
検定用リペアのポイント
ネイリスト検定2級の規定では2本までリオエアをすることができますが、この時、根元までフィラーをかけてしまうと地爪とフィラーの段差が根元にできてしまい、美しくありません。
あまりに見た目が悪ければ減点される場合もあります。
キューティクルラインからは3mm程度離してフィラーをのせるようにしましょう。
そしてファイルで丁寧に段差を取り、地爪となじませてリペアします。
まとめ
いかがでしたか?
ネイリスト検定2級の課題であるチップラップで使用するレジンとフィラーについてご紹介しました。
検定試験には、ご自身に合った方法で挑んでください。
また、検定前リペアの内容でもわかる通り、検定には時間のかからないレジンがおすすめですが、サロンワークではフィラーの方が強度が高いのでお勧めです。
検定だけでなくサロンワークでも活用できるよう、レジンとフィラー、どちらの技術もしっかり習得してくださいね!