ネイル検定の手指消毒~基本のやり方と注意ポイント~

検定の基本中の基本である手指消毒。
すべての検定がこの手指消毒からはじまります。
もちろん、サロンでの施術でも手指消毒から施術を始めなければなりません。

ネイルの検定では、この手指消毒からチェックされています。
そこで今回は手指消毒について詳しくご紹介いたします!

3つの手指消毒法!検定で使える方法は?

ネイル検定の手指消毒~基本のやり方と注意ポイント~

擦式消毒

速乾性のある消毒液を乾くまで擦りこんで消毒します。
手洗い場によく置いてある除菌ジェルやアルコール製剤を使った消毒方法もこの擦式衝動に含まれます。

清拭消毒

消毒液をコットンやガーゼにしみ込ませて拭く消毒法。

擦式清拭消毒

消毒液をコットンやガーゼにしみ込ませ、手のひら、手指の間、手の甲、爪先の汚れを拭き取りながら消毒液を浸透させ消毒する方法です。
ネイリスト検定、ジェルネイル検定ではこの方法で手指消毒を行います。

検定の手指消毒で使用する消毒液

ネイル検定の手指消毒~基本のやり方と注意ポイント~

検定の手指消毒では消毒用エタノールを使用します。
エタノールには、無水エタノール、消毒用エタノール、消毒用エタノールIPという主に3つの種類のエタノールが販売されています。

この3つのエタノールの違いはアルコール濃度です。
無水エタノールはその名の通り水分が含まれていないので100%近いアルコール濃度なのですが、消毒用として使うには揮発するのが早く、十分な消毒効果が得られません。
無水エタノールに水を足し、濃度を70~80%にして消毒効果を得られるようになったものが、消毒用エタノールと消毒用エタノールIPです。
消毒用エタノールと消毒用エタノールIPの違いは、イソプロパノール(IP)が添加されているかどうかです。
イソプロパノールが添加されることで酒税がかからなくなり、安く提供することができます。
消毒用エタノールと消毒用エタノールIPの消毒効果はかわりませんので、どちらを選んでもかまいません。

検定の手指消毒の手順

自分→モデル(お客様)の順で手指消毒

まずは自分自身の手指消毒を行います。
自分の手が消毒されたら、モデル(お客様)の手指消毒をします。

擦式清拭消毒の手順

1.コットンに消毒エタノールを含ませる
2.手の甲
3.手の平
4.手指の間
5.指先(爪)

この順番は一例ではありますが、消毒する順番を決めておくことで消毒忘れをすることなくスムーズに手指消毒が行えます。

使用するコットンは1人1枚

手指消毒では、1人につき1枚、コットンを使いましょう。
片手の手指消毒が終わったら、コットンを裏返して消毒します。
1面で1つの手、1枚で1人です。

検定の手指消毒のやり方参考動画

検定での手指消毒のポイント

ネイル検定の手指消毒~基本のやり方と注意ポイント~

手指消毒で減点されることもある

手指消毒は、感染を防ぎ安全にネイルを提供するために必要な大切な工程の一つです。
手指消毒をあまり適当に終わらせてしまうと、減点されてしまうこともあります。
時間をかける必要はありませんが、きっちり丁寧に消毒しましょう。

いかにスムーズにできるかがポイント

級にもよりますが、検定の制限時間はタイトなことも多いので、できるだけ施術の時間に回したいですよね。
そのため、手指消毒はできるだけ素早く終わらせる必要があります。
消毒の順番、コットンの動かし方などを決めて、短時間で全面を消毒できるように、手指消毒の練習もしておきましょう!

まとめ

いかがでしたか?
誰でもできる簡単な工程ではありますが、非常に大切な工程です。
検定だから…ということではなく、感染病対策をして安全なネイルサービスのためだということも考慮し、日ごろから丁寧な手指消毒を心がけましょう!