プレパレーションとは、ジェルネイルを爪に密着させるために行う下準備のことです。
このプレパレーションを丁寧に施すことで、ジェルネイルのもちはぐっと良くなります。
でも、セルフネイルをしている人の中にはあまりプレパレーションを重要視していない方も多いようです。
そこで今回は、ジェルネイルが長持ちするプレパレーションの基本のやり方を紹介します。
この記事の目次
ジェルネイルのプレパレーション|基本の流れ
ジェルネイルのプレパレーションの基本的な流れは、
- 手の消毒
- ファイリング
- 甘皮ケア
- サンディング
(サンディングありのジェルの場合) - ダスト除去
- 表面の消毒
となります。
この一連の流れをすべてまとめてプレパレーションといいます。
ジェルネイルのプレパレーション|2種類のやり方
ジェルネイルのプレパレーションには、2種類のやり方があります。
- ドライケア
- ウォーターケア
以上の2種類です。
その名の通り、ドライケアは乾燥したまま行うプレパレーション、ウォーターケアは湿った状態で行うプレパレーションです。
それぞれ使う道具ややり方も異なるので順番にご紹介します。
ジェルネイルのプレパレーション|基本のやり方
では早速ジェルネイルのプレパレーション、基本のやり方についてご紹介します!
手の消毒
使う道具
- 消毒液(エタノールなど)
- コットン
やり方
- コットンに消毒液を含ませます
- コットンで手の甲、手のひら、指の間、指の先を消毒します
- 左右どちらも消毒します
ファイリング
使う道具
- エメリーボード(180~240G)
- スポンジバッファー
やり方
- 整える形を決める
主な形はスクエア、スクエアオフ、ラウンド、オーバル、ポイントの5種類です。
- 爪切りまたはネイルニッパーで大まかにカットして長さを決める
- エメリーボートを使ってファイリングする
【スクエア】
1.先端をまっすぐ整える
2.サイドをまっすぐ整える
【スクエアオフ】
1.先端、サイドをまっすぐ整えて、スクエアの形を作る
2.角をファイリングして丸くする
【ラウンド】
1.先端を丸くファイリングする
2.サイドをまっすぐ整える
【オーバル】
1.サイドから中心にかけ丸みを作る
2.先端を丸く整える
【ポイント】
1.サイドから中心に向かって細めに整える
2.先端はほとんどさわらず、軽くつなげるだけ
- 1本形を整えたら、その爪に併せて全体を整える
- スポンジバッファーでバリを落とす
甘皮ケア・サンディング・ダスト除去・表面の消毒
甘皮ケア~表面の消毒をご紹介する前に、まず甘皮処理の前知識について解説します!
まず、甘皮には、ルースキューティクルとキューティクルの2種類があります。
- ルースキューティクル…爪に張り付いている薄い皮膚
- キューティクル…根元にある硬い皮膚
以上の2種類です。
ジェルネイルのプレパレーションで重要なのは、“ルースキューティクル”をしっかりと除去することです。
キューティクルを除去すると爪の根元がきれいになり仕上がりもよくなりますが、ジェルネイルの持ちにはほとんど影響しません。
ドライケアの場合
ドライケアはサンディングありのジェルを使用するときに行う甘皮処理の方法です。
使う道具
- セラミックプッシャー
- ネイルブラシ
- 消毒液(エタノールなど)
- キッチンペーパー
- ネイルニッパー(あれば)
やり方
- セラミックプッシャーでルースキューティクルを削り落とす
セラミックプッシャーを使うことで、ルースキューティクル除去だけでなくサンディングも同時にできます
- ネイルブラシを使ってダストを除去する
- もう一度セラミックプッシャーを使い、残っているルースキューティクルを除去します
- ネイルブラシを使ってダストを除去する
- ニッパーをお持ちの場合はニッパーでキューティクルをカットする
- もう一度セラミックプッシャーを使い、キューティクルの下に隠れていたルースキューティクルを除去する
- ネイルブラシを使ってダストを除去する
- 甘皮の処理ができたら、スポンジバッファーで全体をサンディングする
完了の目安は、皮膚と爪の間のポッケがスッキリしていることです。
- 最後に消毒液を含ませたキッチンペーパーで表面の油分水分を除去して終了です
ウォーターケアの場合
ウォーターケアは、サンディングなしのジェルを使用するときに行う甘皮処理の方法です。
サンディングありの場合でも使えるケア方法ですが、その場合は油分水分除去をする前にスポンジバッファーで爪全体をサンディングしましょう。
使う道具
- ブルークロス(キューティクルリムーバー)
- メタルプッシャー
- 消毒液(エタノールなど)
- キッチンペーパー
- ティッシュまたはガーゼ
- ネイルニッパー
やり方
- ブルークロス(キューティクルリムーバー)を甘皮に塗布する
- メタルプッシャーでルースキューティクルを除去する
- 爪の表面にブルークロスを足して、同じようにメタルプッシャーでルースキューティクルを除去する
- 消毒液を含ませたティッシュまたはガーゼで落としたルースキューティクルを除去する
- もう一度ブルークロスを塗布し、メタルプッシャーでルースキューティクルを除去する
- 消毒液を含ませたティッシュまたはガーゼで落としたルースキューティクルを除去する
- ニッパーでキューティクルをカットする
- 甘皮と爪の間(ポッケ)に残っている甘皮もカットして取り除く
- 最後に消毒液を含ませたキッチンペーパーで表面の油分水分を除去して終了です
ジェルネイルが長持ちするプレパレーションのポイント
ジェルネイルのプレパレーションをご紹介いたしました。
中でも一番大切なポイントは“甘皮処理を丁寧に行う”ということです。
ルースキューティクルが残っていると、ジェルの密着が悪くなり、ジェルが根元から浮いてしまうことがあります。
ジェルネイルの浮きや剥がれは、見た目が悪いだけでなくグリーンネイルなどの爪の病気の原因にもなります。
長くジェルネイルを楽しむため、そして爪の健康を守るためにも、甘皮処理にはより丁寧にしっかりと行ってください。
やり方でご紹介したように、1度でははく、何度も繰り返すことが重要です。
1度ではどうしても取り切れない甘皮があります。
やり方では2~3回繰り返していますが、甘皮が多く残っているようでしたら、4回、5回と繰り返してできる限り甘皮を除去するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
プレパレーションはジェルを長く楽しむために重要な工程です。
見様見真似でやるのではなく、なぜ必要なのか、どうしたら除去できるのかを知った上で、丁寧に仕上げるようにしましょう!
プレパレーションをしっかり施せば、お気に入りのセルフネイルをより長く楽しむことができますよ♪