最も高いレベルが要求されるネイリスト検定1級。
そんなネイリスト検定1級の課題であるチップオーバーレイは、スカルプチュアに比べて難易度がやや高めです。
そこで今回は、ネイリスト検定1級課題「チップオーバーレイ」のやり方のコツや合格ポイントにつてお伝えいたします。
この記事の目次
ネイリスト検定1級「チップオーバーレイ」やり方のコツ
完璧なミクスチュアをとれるようになる
アプリケーションを上手にこなすためには、毎回作りやすいミクスチュアをとれるようになることが重要です。
固さや量などを思い通りにとることができるようになると、アプリケーションの技術はぐっとアップします。
アクリルリキッドとアクリルパウダーの比率は、メーカーによって異なるため、お使いのメーカーでの適切な比率を確認しましょう。
オリジナルで別メーカーを組み合わせたりブレンドしたりする方もいますが、メーカーはそろえた方が安定したミクスチュアをとりやすくなります。
筆にボールを取った後は、すぐに置かず、筆の上でなじむのを待ちましょう。
つぶつぶしていた表面がつるっとなったら、素早くおいて形成します。
チップの選び方と仕込み方
ネイリスト検定1級で行うチップオーバーレイは、反対の手に施すスカルプチュアと仕上がりを揃えなければなりません。
チップオーバーレイのアプリケーション後はピンチングをするため、小さめのチップを選ぶと先細りな仕上がりになってしまいます。
ピンチを入れた後の仕上がりが、スカルプチュアと揃うことを考えて、チップのサイズを選びましょう。
チップ装着後の段差を削る工程をスムーズに行うために、コンタクトゾーンはイエローラインにあわせて調整しておきます。
イエローラインにあわせておかないと、トップエンドが立ち上がってしまい空気がはいったり、段差削りに時間がかかってしまいます。
この仕込みは事前に行えるため、ネイリスト検定1級試験の直前に、モデルの指にあわせながら指1本につき複数枚、仕込んで用意しておきましょう。
サイズ違いでも用意しておくと安心です。
チップ装着のポイント
グルーは古くなってくると速乾性が悪くなりますので、なるべく新しいものを使用しましょう。
チップを装着するときは、チップの先端を持ち、チップが曲がっていないかよく確認しながら装着します。
ネイリスト検定1級では、正面からだけでなく、横から見た角度も重要です。
上がりすぎ、下がりすぎに注意しながら装着します。
チップの装着は、一度つけたら直すことができません。
また、このチップの角度等に合わせてスカルプチュアのフォーム装着をしますので、チップ装着とフォームの装着をセットで練習するようにしましょう。
長さはキューティクルから
ネイリスト検定1級の規定では、フリーエッジ1cm程度のスクエアオフとなっています。
フリーエッジの長さだけで判断してそろえると、それぞれの指で長さにばらつきが出てしまいます。
長さはキューティクルから先端までの長さをチェックし、すべての指でそろえるようにしましょう。
アクリルパウダーのカラーの選び方
ネイリスト検定1級では、チップのカラーはナチュラル、アクリルはナチュラル・クリアのいずれかとなります。
よく使用される組み合わせとしては、
- すべてナチュラルで統一する
- フリーエッジがナチュラル+ネイルベッドがクリア
- スカルプチュアをナチュラルとクリア
チップオーバーレイをすべてクリア
以上の3種類です。
統一感を持たせることも大切ですが、自分が作りやすいということも大切です。
また、ネイルベッドの大きさにばらつきがある場合はナチュラル一色、難易度を低くしたいのであればオールクリア、仕上がりが美しさを求めるのであればナチュラルとクリアの組み合わせなど、それぞれメリットデメリットがありますので、モデルの指、ご自身の技術力などに合わせて選択しましょう。
ネイリスト検定1級「チップオーバーレイ」の合格ポイント
フリーエッジの長さ
ネイリスト検定1級の規定ではフリーエッジ5~10mmとなっています。
すべての指のフリーエッジの長さを揃えても、ネイルベッドの長さも違うので、結果的に長さがバラバラになってしまいます。
5~10mmの長さに収めながら、7本のイクステンションのキューティクルから先端の長さを揃える必要があるのです。
パット見たときの統一感は非常に重要な合格ポイントのひとつですよ。
Cカーブ
厚みが左右中央すべてで均一であること、中央から均等に同じカーブで円弧を描いてることがポイントです。
この厚みとカーブをチップオーバーレイとスカルプチュア、すべての指でそろえます。
チップオーバーレイの方がきれいなCカーブが出やすいので、チップオーバーレイのCカーブにスカルプチュアのCカーブをそろえるようにすると手早く形を決められます。
キューティクルライン
キューティクルラインの部分に段差や浮きがあると減点となってしまいます。
キューティクル周りを削るのは出血のリスクもあり、できるだけ手を描けないようにしたいですよね。
そこでキューティクル周りにはあまり厚みを出さないようにのせるようにしましょう。
削りも少なくて済むうえ、ぼてっとならず仕上がりも美しくなります。
ネイリスト検定1級「チップオーバーレイ」の練習参考動画
まとめ
いかがでしたか?
ネイリスト検定1級のチップオーバーレイは、ただ美しく仕上げるだけでなく、スカルプチュアとの統一感をだすことも重要です。
そのため、チップオーバーレイだけでなく、スカルプチュアも同時進行で練習することをおすすめします。
練習を重ねて、ネイリスト検定1級を突破しましょう!