自然に爪が剥がれることは滅多にないことなので戸惑う方が多いでしょうが、爪の剥がれというのは様々な原因が考えられます。
病院へ行くべきものなのか、セルフケアは何をすればいいのか、爪が再生するまでどのくらいかかるものなのか…など、不安なことはたくさん。
ここからそのような不安を一つ一つ解決していきましょう。
この記事の目次
症状別に解説!爪が剥がれる原因とは
一口に「爪が剥がれる」といってもいろんな剥がれ方があり、それによって考えられる原因は異なります。
どれに当てはまるでしょうか?
1.爪甲層状分裂症(そうこうそうじょうぶんれつしょう)
症状
爪の先端から薄く1枚剥がれる、いわゆる二枚爪のこと。
原因
- 鉄欠乏性貧血
- 甲状腺機能亢進症
→バセドウ病など甲状腺の病気
2.爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)
症状
爪が爪底からゆっくりと浮き上がって、浮いた白い部分が大きくなる。
特に女性に多い。
原因
- マニキュアや洗浄剤、薬剤による刺激
- 指先への負担
(重い物を持ったり指先を使う機会が多い、靴が合っていない) - 甲状腺機能亢進症
→バセドウ病など甲状腺の病気 - 湿疹、乾癬などの皮膚疾患
- カンジダ症(カビの一種)
3.爪甲脱落症(そうこうだつらくしょう)
症状
爪がゆっくりと剥がれ白い浮いた部分が大きくなり、爪全体が完全に剥がれる。
原因
- 精神的ストレス
- 外傷
- (爪が根元から剥がれる場合)手足口病=子供にも多い
4.爪白癬(つめはくせん)
症状
俗に言う「爪水虫」のこと。
足の親指にかかることが多く、爪表面のツヤがなくなり、白く濁ったように変色する。
放置すると、他の爪に移ることもある。
原因
- 白癬菌の感染
爪が剥がれたらまずは病院へ
こうしてみると、爪が剥がれるのってかなりの問題ですよね。
マニキュアや外傷によるものなどセルフケア・自然治癒力で治るものだといいですが、いつになっても治らない場合は「何か病気にかかっているかも…」と不安に思うべき。
もし病気であれば、自力ではどうしようもできません。
「どうせまた生え変わるだろう」「消毒さえしていれば大丈夫だろう」と甘い考えを持たず、なるべく早い段階で病院に行くことをおすすめします。
爪を診てもらえる病院は何科?
基本的には皮膚科、形成外科、整形外科、爪外来のいずれかで診てもらいましょう。
状況によって抗生物質の内服や治療が必要になります。
ぶつけるなどしたときは変形した爪が生えてくるリスクも!
ぶつけたり、ひっかけたりして爪が剥がれたときに出血があった時は、圧迫して出血が止まるのを待ちましょう。
血が止まらない場合以外は緊急性はありませんが、衝撃を受けたときに爪が生えてくる部分に傷をつけてしまうと、変形した爪が生えてきてしまう場合もあります。
血が止まったら大丈夫!ではなく、念のため、病院を受診するようにしましょう。
爪を剥がれたままにしておくと…
爪が完全に剥がれてしまった場合、新しく爪が生えてくるまでに、指の肉が寄って爪がうまく生えてこれない場合があります。
新しい爪が今までと同じ形で生えてくることができるよう、病院で処置が必要です。
爪が完全に剥がれた場合も、放っておかず病院を受診してくださいね。
ジェルネイルごと爪が剥がれたときはネイルサロン?病院?
ジェルネイルをしていると爪が長くなり、爪も硬くなるので、ぶつけたりひっかけたりして、爪が剥がれるトラブルも少なくありません。
ジェルネイルがついているので、ネイルサロンでみてもらえると思うかもしれませんが、あまりに症状はひどい場合は、ネイルサロンでも対処できない場合があります。
ジェルネイルごと爪が剥がれてしまったときは、まず、通っているネイルサロンに相談をしてみましょう。
対処できないといわれた場合は、病院を受診しましょう。
爪が剥がれたら消毒と固定をして対処しよう
バイ菌が入って化膿してしまわないよう、ドラックストアやコンビニなどでも売っている消毒液を使って患部を消毒し、ガーゼや包帯を巻いて固定しましょう。
絆創膏でも構いませんが保護力が弱いのでガーゼや包帯の方がおすすめです。
爪が完全に剥がれていない場合、無理に引きちぎったり切り取ったりせず、爪が付いたそのままの状態で消毒・固定しましょう。
もし爪が完全に剥がれていても元々生えていた位置にのせた状態で固定させてください。
自然治癒力で爪がくっついたり、お医者さんがその爪の様子で原因を突き止めることがあるからです。
剥がれた爪が再生するのはどのくらい?
爪を育成する爪母基が損傷していたり異常がない場合は、爪が完全に生え変わるのに成人だと個人差がありますが半年〜1年程と言われています。
あくまでも「完全に生え変わるまで」という話なので、それまで一切指は使えない・靴が履けないということではありません。
様子を見ながら気長にケアしていきましょう。
まとめ
健康的な爪に戻るにはまだ時間がかかりますが、病院へ行ったり正しいセルフケアをして悪化・再発を防ぎ、綺麗な爪を目指してくださいね!