JNAジェルネイル検定のなかで最も上位の級であるジェルネイル技能検定上級。
ジェルネイル検定中級に合格したら、ぜひとも上級取得を目指しましょう!
今回は実技試験のみとなるジェルネイル検定上級について詳しくご紹介いたします!
この記事の目次
JNAジェルネイル検定上級とは
画像引用:公式サイト
JNAジェルネイル検定上級は、JNA(NPO法人日本ネイリスト協会)が主催している検定試験です。
最もレベルの高い上級では、ジェルネイルのスペシャリストとしての技術と知識を問われる内容となっています。
JNAジェルネイル検定上級の試験内容
受験資格
JNAジェルネイル技能検定(中級)合格者
試験内容
ジェルネイル技能検定上級の試験内容は、実技試験のみです。
実技試験
事前審査(10分)
テーブルセッティング、モデルチェック、指定商品申請用紙確認・提出
実技試験(85分)
指定された5本の指にイクステンションを施す
タイムスケジュール
9:50~10:10 入場(20分)
10:15~10:25 出欠確認、事前審査(10分)
10:25~11:50 実技試験(85分)
11:50~12:30 実技審査(40分)
※同じ時間枠で午後にも試験が開催されます。
※受験者は午前、午後の希望はできません。
試験開催日程
6月と12月の年2回
受験料
上級 16,200円
合格基準
実技試験 100点満点中70点以上で合格
合格発表
試験開催付きの翌月中旬ごろ、郵送にて合否が発表されます。
JNAの公式ホームページにて、合否の確認も可能です。
ジェルネイル検定上級の試験内容詳細と合格のポイント
実技試験の詳細
ジェルネイル検定上級では、指定された5本の指にイクステンションを施します。
- 右手人差指 ジェルクリアスカルプチュア
- 右手中指 ジェルクリアスカルプチュア
- 右手薬指 ジェルチップオーバーレイ+フラワーデザイン
- 左手中指 ジェルチップオーバーレイ
- 左手薬指 ジェルチップオーバーレイ+フレンチ
※チップの色…ナチュラルまたはクリア
※スタイリング…スクエアオフ、長さは5~10mm(ネイルベッドの倍)
※使用ジェル…ハードジェルまたはソークオフジェルのクリア
イクステンション全般の合格のポイント
既定のスタイルを守る
スクエアオフ、長さ5~10mm、Cカーブ20%という規定を守り、形を作りましょう。
また、ジェルスカルプとチップオーバーレイの形はそろっていなければなりません。
左右の手をそれぞれ比べながら慎重に合わせていきましょう。
フォルムの合格ポイントはネイリスト検定1級と同じ
- 表面がでこぼこしていないか
- ハイポイントの位置はすべてそろっているか
- サイドストレートは左右対称になっているか
- 厚み、Cカーブがそろっているか
- キューティクルエリアに段差がないか
- 気泡がはいっていないか
- フリーエッジは短くカットされているか
以上がイクステンションのフォルムの合格ポイントです。
ネイリスト検定1級と注意するポイントは同じなので、試験を受験する方、された方は参考にしてみましょう。
形をそろえるならファイル→トップジェル
5本すべての指のフォルムをジェル塗布だけでそろえるのは難易度がかなり高くなります。
厚みと長さを出した後、ファイルで5本の指のイクステンションの形を整え、そろえてから、トップジェルで仕上げる順番がおすすめです。
ジェルスカルプチュアの合格のポイント
フォームの装着はいろんな角度からチェック
フォームが指に対してまっすぐ装着してあるかどうかが重要なポイントです。
正面からだけでなく、横から、前から…と様々な角度からチェックをしましょう。
広がりやすいジェルスカルプに注意
ジェルスカルプはピンチが入りにくいため、先端やストレスポイント付近が膨らみやすくなっています。
そのため、フォームを装着するときに、ストレスポイントを少し内側に絞ると、形がきれいになります。
大き目の筆を使う
長さのあるイクステンションを作るひつようがあるので、大量のジェルを一度にのせられるように、大き目のスクエアジェルブラシを用意しておくと、便利です。
大きな筆で一気に作る練習も重ねておきましょう。
ジェルチップオーバーレイ
適切なチップサイズ
チップのサイズが適切であるか、爪にしっかり装着されているかなどが合格ポイントとなります。
ジェルスカルプと同じように、ピンチが入りにくいジェルチップオーバーレイでは、チップを細めのものにするか、Cカーブを細くしておきましょう。
ジェルチップオーバーレイ+フレンチ
チップオーバーレイのあと、フレンチを施す
検定試験要項には、“ジェルチップオーバーレイを行った後に、フレンチカラーリングを施す”と記載されています。
先にジェルチップオーバーレイを施してからフレンチカラーリングを行いましょう。
ベースカラーは透けないように
ベースに使うナチュラルスキンカラーは、一度塗りでも二度塗りでも、ネイルベッドが透けていなければOKです。
透けにくく、ムラになりにくいカラーを選ぶようにしましょう。
ジェルチップオーバーレイ+フラワーデザイン
カラー豊富で色彩豊かに
指定のテーマ“フラワー”のデザインは、3~5色のカラーを使用して色彩豊かにしましょう。
アートの繊細さだけでなく、バランスにも注意しましょう。
デザインは事前に決めて、当日は変更せず決めたデザインを施しましょう。慌てず落ち着いて行えます。
アート、パーツはしっかり埋め込む
指定はフラットアートのみではありますが、ラインストーンやホロなどの使用も可能です。
ただし、すべてのデザインがしっかり埋め込まれていることが条件です。
最後に指で触って凹凸がないか確認をしましょう。
ジェルネイル検定上級の練習参考動画
ジェルネイル検定上級の時間配分
ジェルの撹拌は試験前に
使用するジェルは試験開始前に撹拌しておきましょう。
一度気泡がはいってしまうとなかなか抜けず、そのまま使用すると減点対象となりますので、気泡がはいらないように慎重に撹拌してください。
時間配分一例
10分 手指消毒・サンディング、ダストオフ、プライマー塗布、チップ3本装着
25分 アプリケーション(5本)
20分 ファイリング(5本)
15分 フレンチ・フラワーアート
10分 トップジェル塗布、未硬化ジェルふき取り(5本)
5分 見直し
ジェルネイル検定上級の減点・失格対象
テーブルセッティングやラベルの貼り付けなどは初級、中級とかわりません。
ここでは、上級で注意が必要な失格対象をご紹介いたします。
失格対象項目
- ネイルアートのデザインを持ち込んだ場合(自身の爪に同じ課題を施している場合も含む)
- ピンチングを指以外で行った場合
- ナチュラル、クリア以外のチップを使用した場合
- モデルの爪10本いずれかにカラーリング、装飾を施していた場合
- 事前にジェルをミックスしていた場合
使用禁止用具・用材
- ストーンプッシャー
- セラミックプッシャー
- ネイルマシーン
- シャーミー(革製)バッファ
- シャイナー
- グリセリン
- オイル
- クリーム類
- ローション類
- アート用ステッカー(アートシール)
- ポリッシュ類
- アートポリッシュ
- ラメポリッシュ
- 絵の具
- 調理用具
- 衛生的でない撹拌用具
- 光重合で硬化しないトップコート
- 顔料のみ
- 温度調整剤
- フォームを止めるための文具類
- ピンチ用クリップ
- ドットペン
- その他規定外の用具・用材
ジェルネイル検定上級のモデル選びのポイント
指の形が重要
ジェルネイル検定上級は、長さがあるスカルプチュアをつくります。
そのため、指の形が非常に重要です。
爪や指がまっすぐそろっている人だと、スカルプチュアが作りやすいですし、もちろん仕上がりもきれいになります。
爪が大きすぎるのはNG
爪が大きいとスカルプチュアをするのに非常に時間がかかります。
タイムオーバーしてしまうと失格してしまうので、スカルプチュアを作る時間も考慮して選びましょう。
練習に協力してもらえる人
週一回のネイルケアはもちろん、ジェルスカルプやチップオーバーレイの練習に協力してもらえるかどうかは合格の大きなポイントになります。
ひとりひとり爪や指の形には個人差があるので、やはり本番と同じモデルさんで連取ることが合格への一番の近道です。
予定を合わせやすいモデルさんが見つかるとベストです。
まとめ
いかがでしたか?
ジェルネイル検定上級が取得できれば、ネイリストとしての自信にもつながりますよね。
また、就職を目指している、個人サロンを開きたいという方は、目に見える実力の証拠であるジェルネイル検定上級を取得することをおすすめします。
是非、あなたもジェルネイル検定上級に挑戦しましょう!