【画像あり】セルフジェルネイルで起きやすいグリーンネイルの原因と対処法

ジェルネイルで引き起こしやすい、グリーンネイル。
特にセルフジェルネイルの場合は、グリーンネイルのトラブルが多いようです。

  • ジェルオフしたら爪が緑色になってしまった…
  • 黄色っぽいけどこれもグリーンネイル?
  • グリーンネイルの治し方は?
  • グリーンネイルのときはジェルはできない?

など、グリーンネイルに関する疑問について、画像と共に解説します。

グリーンネイルとは?

【画像あり】セルフジェルネイルで起きやすいグリーンネイルの原因と対処法

引用:ネイルのカビ。グリーンネイルとは何か?

グリーンネイルとは、上の画像のように爪にカビが生え、緑色(黄緑~黄色)になってしまう爪の病気です。

グリーンネイルの原因となる菌は、緑膿菌という菌ですが、この菌は日常的に肌に存在する、決して珍しい菌ではありません。
通常、手についていても手洗いにより落とされ増殖するようなことはありませんが、ジェルネイルと爪の間に隙間があるとそこで緑膿菌が増殖してしまいます。
ジェルがあるので手洗いなどでは緑膿菌が落ちませんし、体温で温められ、湿度も保たれるジェルと爪の間は、緑膿菌にとって増殖しやすい最高の環境となってしまうのです。

スカルプやジェルネイルが人気になるにつれて、グリーンネイルの患者さんは年々増えています。

グリーンネイルの一番厄介なところは、症状の進行に気が付けないことが多いということです。
ジェルネイルをしていると自爪の様子がわからないので、オフした時に初めてグリーンネイルの症状に気が付く人がほとんどです。

【画像】グリーンネイルの症状は?

グリーンネイルの中でもその進行具合によって重症度が変わります。
それぞれの状態と画像を見てみましょう。

軽度のグリーンネイル

【画像あり】セルフジェルネイルで起きやすいグリーンネイルの原因と対処法

【画像あり】セルフジェルネイルで起きやすいグリーンネイルの原因と対処法

【画像あり】セルフジェルネイルで起きやすいグリーンネイルの原因と対処法

引用:緑の爪じゃないよ!「グリーンネイル」とは?

爪にうっすらと緑色(または黄色や黄緑色)に変色している状態です。

爪の表面にカビが生えているだけのことがほとんどなので、表面をネイルファイルなどで削り除去します。

中度のグリーンネイル

【画像あり】セルフジェルネイルで起きやすいグリーンネイルの原因と対処法

【画像あり】セルフジェルネイルで起きやすいグリーンネイルの原因と対処法

引用:【症例写真も】グリーンネイルの症状・治療・予防法

緑に変色した部分が広範囲に広がります。

爪の表面だけだったカビが爪の内部まで浸透しはじめ、軽度のときよりもより濃い緑色になります。
爪の内部までカビが浸透してしまうと、削って落とすという方法は通用しません。

重度のグリーンネイル

【画像あり】セルフジェルネイルで起きやすいグリーンネイルの原因と対処法

【画像あり】セルフジェルネイルで起きやすいグリーンネイルの原因と対処法

引用:【症例写真も】グリーンネイルの症状・治療・予防法

カビが爪全体に広がり、一目でグリーンネイルとわかるまでに爪が変色します。

重度の場合には、爪甲剥離症など、他の詰めの病気になってしまうリスクもありますので、できるだけ早く皮膚科を受診し、治療を受けることがおすすめです。

グリーンネイルの最大の特徴「痛くない」

グリーンネイルの症状の最大の特徴は、痛みがないということです。

痛みがないことに加え、ジェルは3~4週間、長ければ1ヶ月ほどつけっぱなしなので、爪の異常に気が付くこともできず、オフするころには重度のグリーンネイルになってしまっている場合もあるのです。

グリーンネイルは他の指や他の人に感染する?

【画像あり】セルフジェルネイルで起きやすいグリーンネイルの原因と対処法

グリーンネイルになってしまった場合、不安な点は「感染」ですよね。

他の指や人にも感染するのであれば、除菌や消毒をしっかりしなければ!と思いますが、グリーンネイルの原因となる緑膿菌は、グリーンネイルとは?の項目でも解説した通り肌に常にいる菌です。

健康な人が触っても緑膿菌が増殖してしまうことはないため、うつる(感染する)ことはありません。

グリーンネイルの原因とは?

【画像あり】セルフジェルネイルで起きやすいグリーンネイルの原因と対処法

グリーンネイルの原因は「緑膿菌」というカビの1種です。
緑膿菌は常在菌と呼ばれる、どこにでもあるごくごく普通の菌であり、健康を害することもありません。

緑膿菌は狭く湿度の高い場所で増殖します。

ジェルネイルと自爪の間のように狭く湿度のある場所では増殖を繰り返し、グリーンネイルを引き起こしてしまいます。
では、緑膿菌が増殖してしまう原因とはどんなケースがあるのでしょうか?

浮いたジェルを放置してしまう

【画像あり】セルフジェルネイルで起きやすいグリーンネイルの原因と対処法

ジェルネイルは剥がれにくいとされていますが、それでもやはり爪に塗っているだけなので、どうしても浮いてしまう場合があります。
上の画像は、矢印の先、爪の左下の部分が浮いてしまっています。

可愛いジェルネイル、ちょっとの浮きなら我慢しちゃおう!という方も多いですが、このジェルの浮きこそが緑膿菌が増殖する絶好のポイントです。
浮いた隙間に入り込んだ水は、乾くことなく、体温で温められ、緑膿菌の温床となってしまいます。

そろそろオフしよう…とオフした時には、増殖した緑膿菌が爪全体に広がってしまっているかもしれません。
ジェルネイルの浮きに気が付いたときは、できるだけ早くオフしましょう。

下処理を怠っている

【画像あり】セルフジェルネイルで起きやすいグリーンネイルの原因と対処法

ジェルの密着度を上げるためのサンディングやジェル塗布前の消毒など、ジェルネイルに必要な下処理を怠ってしまうとジェルの浮きや緑膿菌の増殖の原因となってしまいます。

ジェルを塗るのにくらべてつまらない単調な作業なので、簡単に済ませてしまったり、省略してしまうセルフジェルネイラーの方も多いようです。

下処理を怠るとグリーンネイルの原因になるだけでなく、ジェルネイルのもちや爪への負担にも影響がでますので、下処理は丁寧に時間をかけて必ず行うようにしましょう。

手汗をかきやすい

【画像あり】セルフジェルネイルで起きやすいグリーンネイルの原因と対処法

手汗をかきやすい体質の場合は、ジェルと自爪の間に水分が入りやすくなってしまうので、より念入りに水分除去をする必要があります。

特に汗は水分だけでなく皮脂などの油も含まれるので、エタノールなどの水分・油分除去剤でしっかりと除去しましょう。

手先をよく使う仕事をしている

【画像あり】セルフジェルネイルで起きやすいグリーンネイルの原因と対処法

主婦、事務、美容師など、手先をよく使う仕事をしている方は、爪への負担が大きくジェルが浮きやすくなります。

また、ジェルが浮くだけでなく、先からかけてはがれてしまうことも。
ジェルが浮いた状態、かけた状態のまま放置するとグリーンネイルの原因となりますので、短い周期でジェルネイルすることをおすすめします。

グリーンネイルになってしまったときの対処法と注意点

【画像あり】セルフジェルネイルで起きやすいグリーンネイルの原因と対処法

どんなに予防対策をしていても、グリーンネイルになってしまうことも…

では、グリーンネイルになってしまったときはどのように対処すればよいのでしょうか?

ジェルネイル・マニキュアはお休み

【画像あり】セルフジェルネイルで起きやすいグリーンネイルの原因と対処法

すでにグリーンネイルになっている場合、隠したいという気持ちからジェルネイルやマニキュアをしたいと思うかもしれませんが、グリーンネイルのままジェルやマニキュアをするのはかなり危険です。

治るどころか悪化してしまいますので、グリーンネイルが治るまでは、ジェルネイル、マニキュアはお休みしましょう。

爪がのびて完全にグリーンネイルの部分がなくなれば、ジェルネイルやマニキュアを再開できます。

重症度別の対処法

軽度のグリーンネイルの対処法

爪の表面だけがグリーンネイルになっている場合には、ファイル(爪やすり)で削り落とすことで除去することができます。

除去した後はしっかりと消毒し、再発防止のためにも1~2週間ほどはジェルネイルはせずに様子を見ましょう。

グリーンネイルの除去に使ったファイルは必ず処分しましょう。

中度のグリーンネイルの対処法

中度まで進行したグリーンネイルは、爪の表面だけでなく爪の内部まで緑膿菌が蔓延しているため、ファイルで削ってもすべてを除去することは難しくなります。

完全に除去はできなくとも、削り過ぎない程度にファイルで削り落とし、軽度の場合と同じく消毒をしましょう。

少しでもグリーンネイルが残っている場合には、爪が伸びて完全にグリーンネイルがなくなるまで、ジェルはお休みしましょう。
個人差やグリーンネイルができた位置にもよりますが、最低でも2週間、できれば1ヶ月程度はお休みするのが安心です。

重度のグリーンネイルの対処法

爪全体がグリーンネイルになってしまっている、グリーンネイルの色が深い緑~黒色になっているなど、重度のグリーンネイルの場合には、自宅やネイルサロンなどでは治療ができません。
ジェルが残っている場合にはまずネイルサロンでジェルを落とし、皮膚科を受診して治療を受けましょう。

グリーンネイルの治療は爪専門の皮膚科でなくてもかまいません。
グリーンネイルの治療に使われる薬は、水虫治療などとも同じカビ菌を除去するごく一般的な外用薬ですので、かかりつけやご近所の皮膚科でも全く問題ありません。

自分でグリーンネイルを除去する場合は?

軽度~中度のグリーンネイルの場合、ご自身でも対処が可能です。

1.ジェルをオフする

2.ファイル(爪やすり)でグリーンネイルの部分を削る

削りすぎには要注意!中度のグリーンネイルの場合は完全除去が難しいため特に削りすぎに注意しましょう。

3.消毒する

エタノールなどの消毒液でしっかりと消毒します。塗り薬を塗る際も、手をよく洗った後に爪を消毒してから薬を塗布しましょう。

4.器具は消毒または処分する

グリーンネイルの対処に使った器具は、基本的に処分が望ましいです。
ネイルプッシャーなど、金属製の器具の場合は、しっかり消毒をしてから使うようにしましょう。

自分で対処することもできるグリーンネイルですが、専門知識のない素人の判断は、グリーンネイル悪化の危険もあります。
重度の場合はもちろん、軽度であってもできるだけ皮膚科を受診することをおすすめします。

>>ジェルオフの基本のやり方はこちら

グリーンネイル完治には時間がかかる!

【画像あり】セルフジェルネイルで起きやすいグリーンネイルの原因と対処法

グリーンネイルが完全に治るまでにかかる期間は、症状の重さによって異なりますが、早くても3ヶ月、長いと1年以上かかることがあります。

また、足の爪の場合には手の詰めに比べて伸びるのが遅いので、最低でも半年ほどかかってしまいます。

グリーンネイルが治るまでは、ジェルネイルはお休みが必須!完治する前にジェルネイルをしてしまうと、再発や悪化の原因となります。
一度なってしまうと治すまでに時間がかかるので、ジェルネイル、特にセルフジェルネイルをする方はグリーンネイルの予防対策を徹底しましょう!

グリーンネイルを予防する3つの方法

【画像あり】セルフジェルネイルで起きやすいグリーンネイルの原因と対処法

グリーンネイル治療には時間がかかり、その間はジェルネイルを楽しめません。
しかし、一度なると厄介なグリーンネイルは、正しい知識でメンテナンスを続けることで予防することも可能です。

最後に、グリーンネイルの3つの予防法について紹介します。

1. 丁寧な下処理・消毒を心がける

【画像あり】セルフジェルネイルで起きやすいグリーンネイルの原因と対処法

ジェルネイルの浮きはグリーンネイル(緑膿菌)にとって最適な住処になってしまいますので、ジェルネイルが浮いてしまうことのないよう丁寧な下処理が必要となります。

  • 爪についた油分・水分をしっかり除去する
  • サンディングをしてジェルの密着度を高める
  • エタノールなどで消毒をする
  • 甘皮処理を丁寧におこなう

これらの下処理、消毒をきちんと行うことで、浮きにくいジェルとなり、グリーンネイルを予防することができます。

>>基本のプレパレーションのやり方

2. ジェルネイルの交換は3~4週間

【画像あり】セルフジェルネイルで起きやすいグリーンネイルの原因と対処法

ジェルネイルの交換時期の目安は3~4週間です。時間がたつとジェルネイルも劣化し、浮いたり、剥がれたりしてグリーンネイル(緑膿菌)は繁殖しやすい環境が出来上がってしまいます。

大きな欠けや剥がれがないとしても、4週間程度で付け替えることで、グリーンネイルを予防することができます。

3. 爪のお手入れをする

【画像あり】セルフジェルネイルで起きやすいグリーンネイルの原因と対処法

ジェルネイルをきれいに長持ちさせるコツは、乾燥させないこと。

ネイルオイルやハンドクリームをこまめに塗り保湿をすることでジェルを浮きにくくし、長持ちさせるだけでなくグリーンネイルを予防することもできます。
ユーカリやティーツリーのネイルオイルにはカビを抑える成分が含まれているのでおすすめです。

家事などの水仕事の後や入浴後など、乾燥しやすいタイミングは特に念入りに保湿をしましょう。

>>おすすめネイルクリームはこちら

>>おすすめネイルオイルはこちら

グリーンネイルは早めに対処&普段のメンテナンスで予防!

【画像あり】セルフジェルネイルで起きやすいグリーンネイルの原因と対処法

いかがでしたか?

グリーンネイルは症状が重くなるにつれて完治までの時間も長くなってしまいます。グリーンネイルをみつけたら、早めに対処をしましょう。
不安な場合には、セルフケアではなく病院での治療がおすすめです。

また、グリーンネイルは正しい知識での施術、日ごろのお手入れの徹底で予防することもできます。

丁寧な下処理やメンテナンスを怠らず、ジェルネイルを長く楽しめるようにしましょう!