ネイルサロンなどでよく見かけるネイルマシーン。
オフの中でも大変な作業である削りを簡単にできる魅力的な道具ですよね。
最近ではセルフネイル向けのネイルマシーンも販売されており、値段も安価になってきているので、購入を考えているという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はネイルマシーンの選び方と使い方、そしてネイルマシーンに欠かせない、ビットの種類と交換時期についてもお伝えいたします。
この記事の目次
ネイルマシーンの選び方のポイント
安いネイルマシーンでもいいの?
セルフネイルの人気が高まったこともあり、数千円で買える安価なネイルマシーンも販売されるようになりました。
見た目は普通のネイルマシーンと変わりませんが、異なるのは“回転数”です。
安いネイルマシーンは回転数(1秒当たりの回転数)が少なく、また、回転数が調節できないことがほとんどです。
回転数が少ないネイルマシーンはジェルがちっとも削れず、むしろこまめにファイルを変えて手で削った方がよく削れるほどです。
オフの削りを楽にするのを目的として数千円で安いネイルマシーンを買うくらいなら、その数千円で新しいネイルファイルをたくさん買う方がよっぽど意味があるといえます。
コンセント式・コードレス式・卓上式
コンセントでつないで使用するコンセント式、充電、または電池で使うコードレス式、卓上に置いて使用する大きな卓上式、この3つがネイルマシーンの主な種類です。
セルフネイルで使用するならば、コンセント式がおすすめ!パワーもあり、長時間の使用もOKです。
コードレス式はコンパクトではありますが、パワーにかけるため、ネイルマシーンとしての機能に物足りなさを感じます。
ネイルサロンで使用されているのは、卓上式のネイルマシーンです。もしネイルマシーンを購入するのであれば、この卓上式が最もおすすめではあるのですが、価格が5~8万とかなり高額なので、セルフネイルの方にはちょっとハードルの高い道具になってしまいます。
回転数・正回転&逆回転
安いネイルマシーンは回転数が低くなかなか削れないとご紹介した通り、回転数は高いほどしっかり削ることができます。
できれば20000rpmあるものがおすすめです。回転数が調節できるものだと、ジェルの厚みや削る箇所に合わせて削ることができるのでより良いです。
また、削る向きによって回転数を変えられるようなものがおすすめです。
回転の向きがあっていないと爪を折ってしまったり、ケガをしてしまう原因にもなります。
おすすめネイルマシーン
ビューティフルエンジェル プチトルL
画像引用:公式サイト
セルフネイラーに最も人気のあるプチトルシリーズ。
プチトルの中でもいくつか種類がありますが、おすすめはLまたはSの高機能機種です。
回転数は、Lが6,000~20,500rpm、Sが6,000~2,200rpmと幅もパワーも十分です。
すぐに使える6種類のビットが付いているので、追加で購入する必要もなし!
価格はLが1万円前後、Sが2万円前後です。
URAWA G3
画像引用:公式サイト
プロのネイリストが愛用しているURAWAのネイルマシーンです。
回転数は2,000~20,000rpm。
コンセントにつなぎながらの使用はもちろん、2時間充電で5時間使用できる高性能リチウムバッテリーで、持ち運びもできる優れものです。
価格は5~6万です。
【プロ直伝】ネイルマシーンの使い方のコツ
回転数は高めに
ネイルマシーンの回転数は数千rpm~2万rpmくらいの幅がありますが、何度もお伝えしている通り、低い回転数ではいくらネイルマシーンを当ててもちっとも削れません。
回転数が高いと一気に削れてしまいそうで怖いかもしれませんが、勇気を出して回転数は高めに設定して削りましょう。
もちろん、はじめは低回転からでOK!
徐々に回転数を上げて、よく削れる回転数を見つけましょう。
支えをしっかり
宙に浮いた状態では、ネイルマシーンをうまくコントロールできません。
ネイルマシーンを使う時は、ジェルを塗布するときと同じように、他の指でしっかり支えをして使いましょう。
支えができれば安定するので、削りすぎなどを防ぐこともできます。
常に動かしながらまんべんなく削る
高速回転しているネイルマシーンを爪に当てると、削りすぎていなくても摩擦熱で熱さや傷みを感じてしまいます。
熱さや傷みを感じないように、ネイルマシーンは常に動かしながら、全体を削り、それを繰り返してジェルをオフするようにしましょう。
ネイルマシーンのビットの種類
ビットには様々な種類がありますが、今回はセルフネイルで主に使用するビットの種類と用途についてご紹介いたします。
ブラシビット
ダスト除去などに使用します。
細かい部分のダストもかきだすこともできます。
バッファー
爪の表面を滑らかにするのに使います。
あっという間にツヤツヤになるので、地爪のケアをするときに便利なビットです。
マンドレール
サンディングバンドをつけて使用します。
サンディングバンドの粗さによっても変わりますが、サンディングやジェルを削るのに使用します。
サンディングバンド
マンドレールにつけて使用するバンドです。
削れなくなってきたら、新しいバンドと交換しましょう。
マンドレールにサンディングバンドを装着するとこのようになります。
ピンクビット
ルーススキンやキューティクルの除去など、ストーンプッシャーと同じ役割をするビットです。
フットのような硬いルーススキンでも、これをつかえば簡単にするすると除去することができます。
甘皮処理用と言っても、回転数が高いと爪も削ってしまうので、注意しましょう。
バレルダイヤバー
スカルプチュアの整形やアクリルの厚み調整に使います。
ジェルを削るようなので、地爪には使わないようにしましょう。
フットボールダイヤバー
スカルプチュアの整形、爪裏の段差調整、裏に流れてしまったジェルの除去などに使用します。
こちらもジェル専用ですので、地爪には使用しないようにしましょう。
ゴールドビット
ジェルオフに使用するビットです。
このビットでカラージェルまでも削り落とすことで、アセトンオフがとっても楽になります。
目詰まりしやすいため、削れにくくなってきたと感じたら10分程度アセトンにつけてお手入れするようにしましょう。
回転数を上げると一気に削れるので、オフの際には削りすぎないよう爪への当て方に注意しながら使用しましょう。
ビットの交換時期
個人個人でネイルマシーンの使用頻度は異なるため、明確な交換時期を提示することはできません。
ですが、ネイルマシーンを使ったときに、削ったところが毛羽立つようになってきたら、ビットの刃が傷んできてしまっている証拠です。
刃が傷んだ状態で使い続けると、爪も傷んでしまうので、いつもと違うなーと思ったら使用を中止して新しいビットと交換しましょう。
サンディングバンドは消耗するのが早いので、表面のツブツブがつぶれてなくなってきたらすぐに交換するようにしましょう!
ネイルマシーンでのオフとネイルファイルでのオフの違い
ネイルマシーンを使ったオフと、ネイルファイルを使ったオフの違いを。多くのセルフネイラーさんは“時短になる”と考えています。
しかし実際のところ、時短になる効果よりも“手が疲れない”というメリットの方が大きいです。
特にセルフネイルの場合、業務用のようなパワーのあるネイルマシーンを買うことは少ないですし、高速回転での削りは技術も必要になるので、サロンのようなネイルマシーンオフは行わないのが現実です。
ネイルサロンでネイルマシーンを使う理由も時短が目的というよりも
- 1日に何人もの施術をするため、手の疲労を防ぐ
- トップコートにハードジェルを使っている
- 手削りが面倒
といったような理由からネイルマシーンを使用していることが多いです。
もし、ネイルの施術時間を短くしたいというのであれば、ネイルマシーンを使って時短を狙うより、前もってネイルのデザインを決めておいたり、ジェル塗布がスムーズにできるように練習する方がよっぽど時短になります。
まとめ
いかがでしたか?
オフの削りを楽にしてくれる便利なネイルマシーン!
でも、選び方を間違えればちっとも使えない無駄な道具となってしまいます。
今回ご紹介した選び方のポイントを参考にしながら、セルフネイルでも妥協せずにぜひきちんとしたものを購入してください!
また、ネイルマシーンを上手に使いこなせるようになるには、ジェルの技術と同じく練習を重ねることが大切です。
はじめはうまくできなくて当たり前!せっかく購入したのならば、使いこなせるようにがんがん使ってくださいね!